Tie Clipアップ

http://www.e-workers.net/store/stocks.htm





タイクリップ、通常の4センチ長さで新しく斜めストライプのレジメンタルと、大きさ自体を変えたShort Tie Clipが完成しました。

いや~ショートが大変でした。
最初は、4センチ長さと同じ機構を小さくしようとしたのですが、板バネが短くてうまく作れない。そこで、極小さいクリップの周りをコートする方法に落ち着きました。ギザギザはクリップ部分の裏にあるのでニットタイは引っ掛けないようご注意ください。

先日、展示会に来られた、もともととあるトラッド的製品を作られているメーカーにおられた方がWORKERSのネクタイ&タイクリップラインナップを見て
「こんなものをこれだけ作ってるカジュアルメーカーさんって居るんですね」
と言われてました。そうなんです、いるんです。

我ながら、ジーンズカジュアル(といえばいいのか?)から始まったはずのWORKERSなのですが、その行きつく先が「ネオトラッド」的なところになったように思います。

これを言うと、「リスペクトが無いのか!」と怒られるかもしれませんが、どうしたって、アメリカントラッドとかアイビーとか、そういう世界観。若い時には「オッサン臭いな」と思いました。私と同年代で、10代からゴリゴリのアイビーです!ってそうそう居ないと思います。
20の頃にはブルックス?なんで羊がしばらてて胸に刺繍?VAN?うちの父親とかお爺さんの世代で一世風靡して赤いブレザーが有名?ぐらいの認識でした。

それが20代後半になり最初はボタンダウンの製法(メーカーにより縫い仕様が違うのです)を取っかかりにこちら方面に進んでいきました。
ただ、やっぱり私の上の世代と違うなと思うのは、ブルックスはシャツやジャケットを古着で手に入れて、30過ぎたら新品はいきなりテーラーケイドにオーダーに行くという。(今は長谷井さんのテーラーグランドで何年かに一着作ってもらうぐらいですが)
仕事でスーツを着るわけではないので、消耗品とか仕事着ではなく、もう少しファッション的に「スーツとはなんぞや」を体感したかったのです。でも作ってもらったのはネイビーフランネル、グレーフランネルの上下という、ファッションらしさ0なのですが。そのファッション要素0にファッションを見出したかったのです(言葉にするとわけわからんですね)

自分なりに「アメリカンクラシック」「アメリカントラッド」が好きなら、既製品だけではなく、そのスタイルのオーダーも一度は経験してみたかった。ただ、そちら方向に行けば行くほど「私はこれは出来ないし、やりたいこととは違う」という思いが募っていきました。

私がしたいのは既製品。それも、ブルックスみたいにトラディショナルすぎるのとも違う。そうやってあっち行き、こっち行きした結果が今のスタイル。
ジーンズやチノパンにボタンダウン、ジャケットを合わせつつ、ネクタイも「これは!」というものだけは必ず作る。それがニットタイ、薄くてカジュアルなレンジメンタルタイ、そしてタイクリップなのです。