台襟の開き具合


来秋冬のBDシャツ、BBBDより。
身頃の第一ボタンの位置を今までよりもかなり下げています。

元々、私自身台襟を開けた状態で「がばっと」開いてしまうのが苦手で身頃の第一ボタンはかなり高い位置につけていました。

確かにおさまりは良いのですが、それを5年もやっていると今度はムラムラと「昔古着で着た、あの雰囲気が着たい。袖はちょっと太くて着丈も長くて、台襟あけてるとがばっとあいちゃう、あの感じ」
我ながら一貫性が無いですね。

BBBDはその名の通り、古着のマチ付きBDシャツをかなり忠実に作っています。
素材も薄く、襟芯も無し。ボタンも薄い貝ボタン。

物としての迫力よりも古着で見るような軽いBDシャツを目指しています。

一口に「BDシャツ」と言っても、生地の厚みやしなやかさ、シルエット、ボタン(貝かプラスチックか)、シルエットはゆったりか現代的なタイトめか、着丈は長いのか、短いのか。色々あります。

毎シーズン、自分自身が揺れ動くのでそれに合わせて変化し続けていきます。
と、今日はずっと前に作ったトリプルステッチBDを着ながら作業中です。(あれはあれで今でも好き)


結局、私にとって男の洋服はBDシャツ、ワークシャツ、チノパン、ジーパン。このあたりを軸にしながら、スウェットやニット、ジャケットなどで変化させる程度です。

時々で「今着たい、作ってみたい」物はあっても、過去作った物もそれはそれで落ち着いたり、久しぶりに手を取るとかえって新鮮だったり。

そして、WORKERSのこだわり(という言い方はあまり好きでは無いのですが)が、物としてまっとうな値段である事。
私自身、ごく普通の家庭に生まれ、普通にバイトして、就職してと暮らしてきました。
仕事上、自分の趣向、勉強のためかなり服には投資してきましたが、それでもBDならBD、ワークシャツならワークシャツ。出せる金額というのが私の中にあります。

WORKERSで物を作る時は、それを超えないよう、考え工夫しながら企画しています。

私の好きな言葉に「Best quality clothing at this price line」があります。
昔のワークウェアメーカーだったか、ストアブランドだったかで使われていたスローガンです。
私も、今の価格帯でのベストを目指して頑張っていきます。

と言う事で、週末、日曜日には8月納品予定製品をアップします。お楽しみに。