Work in progress, days


この二週間ほど、リベットセッターが不調に成って直してもらったり、自分でも調整したり。
そして、例によってサンプルのバッグを各工場に行って作ってもらっていました。

が、ニュースペーパーバッグがかなり苦戦しています。
思えば、初めて作った製品。当時はWORKERSの規模も小さく、そもそも、パンクしていようと、裏がたくっていようと説明してお客様にOKを頂いていました。

ただ、今は卸先様も増え、中々、きわどい企画というのが難しい。
何とか、従来の方法で行こうとトライしましたが、百発百中で綺麗に巻ききる事がどうやってもできませんでした。

ここであきらめてしまっては、それは人を巻きこむ商売では無く自己満足です。なので、ちょっとビンテージとは作りが変わりますが、一本、地縫いを入れる方法で作ってみようと再チャレンジしてみます。





そうこうしている間に来季のサンプルも上がりつつあります。
一つがピケパンツ。そのまま519を作っても意味が無いので、トラウザーズのシルエット、形は5ポケットと言うもの。
紙パッチ、カブセリベット、見えませんがフロントボタンも銅メッキ。もちろんTALONファスナー。
部品はそれらしく、でもオリジナルとは違う新しい良さ(パターン)を入れ込んだ一本です。

個人的に、ここのところチノをはく機会が多いのですが、やはり心の中では「5ポケットがはきたい」
でも、デニムだけではコーディネートの巾も限られる。
と言う事でピケです。

ただ、現行大手メーカーも当然やっているので、それに負けない何か工夫・・・ここで思いついたのが、ディテールは5ポケット、でもパターン自体はチノパンのそれを使う事です。

このパンツ、ぜひ展示会ではいてみてください。5ポケットのスリム(Lot805とか)とは違う、拘束感の無い細身のシルエットです。





そして来季のネクタイ達。
インドから来たマドラス、そしてそれを染めたダークマドラス。さらに、WORKERSで今まで使った生地をパッチワークして作ったもの。

パッチワーク、本来は海外の労働力が安価な場所で作るので生地値段がある程度こなれているのですが、国産でやろうとすると難しい。
何せ、労働集約的な生地なので、労働力単価の高い国内ではとても高価になってしまいます。

そこで、自分の作業=0円(ではないのですが、本当は)と無理やり計算して、裁断を自分でやって縫製のみ手伝ってもらいました。おかげで、なんとかネクタイにしても1万円を切れる価格に成りそうです。

ハンガーラックも発注しました。せっかく出来上がった洋服をキツキツにかけたくないので。
後は、展示会に人が来てくれる事を祈るばかり・・・DM只今作成中です。


追記:

こんなテープも出来てきました。
これもって来週は横浜行ってきます。