付属の山


昨日届いたネームも、いつものネーム倉庫に収納。
最初は「大きいかな?」と思った箱も大きめのネームにはちょうど良いサイズ。
外箱に入荷、出荷など、枚数を随時記載します。

正直、この在庫管理も中々大変です。
以前は、特定の工場のみで製品を作っていたので、すべての資材を預け、管理もお願いしていましたが、どうしても完璧ではありません。

いざ、作りだしてから「あと何枚足らない!」で、そこから作って、間に合う・間に合わないでドキドキしたこともありました。

WORKERSは展示会を開催するシーズンから、工場を一社ではなく、複数社、その製品を作るのにさらに適した工場を探すようになりました。
個人的には、うちのような小さな規模のメーカーが多数の工場と取引すると、一社あたりの取引額が減るので、相手に申し訳ない・・・と思ってもいたのですが、製品の供給元が1社というのは、今後、少しづつでも規模を大きくしていくうえでは危険です。

かといって、WORKERSの製品は、ここでも、あそこでも作れます、と言うものではないので工場探し・開拓は常に行っているのですが。

そんなこともあり、資材・付属をWORKERSで管理する必要があり始めたのがこのシステム。
これも、ここに至るまでは紆余曲折あり、最初は余り物の箱を使ったり、TRUSCOの棚を買ったりしました。在庫数も、特定のタイミングで調べてみましたが、一人しかいない会社で、そんな器用な事が出来るはずもなく。

で、最終的には、箱の規格を揃え、外に現物をはり視認性を良くする。
フセンを張って、入荷・出荷、すべてのタイミングで概算数を記載する。

これがデジタルだったら、「在庫が減ったらLEDを点滅させる」とかもできるのですが、そこまではしませんしできません。
コストかからず導入できる方法があればよいのですが。



そして、そんな付属(洋服にくっつく生地以外の物をまとめて付属と呼びます)。
また、来シーズン向けに新しいものを作ってもらいました。

銅メッキのタックボタンと紙ラベル。
これも話せば長いので、詳細は製品と共に。



こういった付属はある程度の量を一気に作ります。
金属ボタンでいえば1000個とか。
最近ではボタンワークスさんのように、もう少し少ない量に対応してくださるボタン屋さんも増えて(はいないです、唯一です)おられますが、前に作ったボタンは金型の保管メーカーの都合もあり、ロットの必要なボタン屋さんで作り続けるものもあります。

リベットもそうで、だいたい数千から1万単位といったところです。

正直、WORKERSでそんな量を使うか?と言われれば使いません。
リベットにしても、今のペースで続けられても使いきるには向こう10年以上かかると思います。

それでも、自社の製品の価値を高めるためにはどうしても必要な事なのでオリジナルの付属を作っています。


思えば、10年ぐらい前から、細々と製品のサンプルも作っていました。
当時は、オリジナルの付属を作る事など出来ず、悔しい思いをしていました。
そのかわり、量が無くてもできる、自作のシルクスクリーンでネームを作ったり、あの手・この手でオリジナル感を出していました。

「その形、その生地ならばボタンやネームに何がついていようと同じだろう」と言われた事もあります。
でも、この生地、この形、この縫製と目指して作っているものがあるわけで、付属・ネームもそれに似つかわしいものをどうしても私はつけたいのです。

それが、いろいろな古い製品を参考にさせてもらっているWORKERSのやるべき事なのだと思います。それが無くなってしまったら、今の世の中、五万とあるブランド・メーカーの中に埋没してしまいますし、そもそも私がそれは嫌なのです。

今まで、買ってくださったお客様、卸先様、そして卸先様で買ってくださったお客様に本当に感謝しています。いただいた売上・利益は、このように次の商品開発に使わせていただいています。

今後も、お客様からの信任を次の一歩へつなげていこうと思います。