Work in progress

4月下旬の展示会に向けてサンプル作成に入りました。
おかげで更新ができず申し訳ありません。





久しぶりに登場のPrisoner Coat。
型紙を作り変えています。
2009年に作ったショールカラーコートの型紙を大元にして作っています。
http://www.e-workers.net/store/29/ib1.htm

2010/11で登場したPrisoner Coat、袖裏が決して滑りが良いとは言えないコットンでした。
そのため、ある程度袖ぐりを深く・大きくする必要があり、結果として着脱ぎはOK、静止状態での形状もかっこいい、ただ腕を上げると身頃も一緒に上がるというものでした。

今回は、袖裏をキュプラに変え、寸法が小さくても袖の通りを確保します。で、カマ深を浅くする(要するに、脇のしたがもう少しきゅっと入った状態)の型紙に変更して、腕を上げやすくします。

そして、袖先のリブを無くします。リブは防寒性も増しますし、売り文句としては「リブもあるのですよ!」と言いやすいのですが、やはり袖の通りは悪く成ります。

袖丈の直しがやりづらく成る事、当然コスト面でも足かせになります。以上から、今回はリブをやめます。

素材はダークネイビー(ほとんど黒)とグレーのウールメルトン。厚手です。裏地は前回同様、コバート、そして袖裏は滑りの良いキュプラ。

ボタンも不足するので、久しぶりにウォーターベリーに注文すると・・・値段が二倍に成っていて驚きましたが、これも世の中の流れ。まだ作ってくれているだけ御の字です。








さて、次はMaple Leaf Jacketです。元ネタのジャケット、ポケットのデザインは真似ますが、それ以外は真似ません。

モデルに1904 Jacket、この古着、他古着、現行品含め、いろいろきて貰い眺めたのですが、やっぱり自分はあの1904 Jacketのラペル幅、返り線の位置、襟幅が好きなようです。いじりようが無いというか。

と言うことで、身頃の大元は1904 Jacket、ポケット型をこのジャケットからいただきます。

背面のピンチバック、肩に入ったダーツは特徴的ですがここまでやるとコスプレ的なのであえて避けます。表生地がメルトンで分厚くなるので、背裏のみにする予定です。