2月納品製品・詳細アップしました

 







2月納品予定製品、詳細と予約注文ページをアップしました。

https://www.e-workers.net/store/202602/top.html

トップ画像は、これで最後のブレザー写真を全部選びました。

今まで作ってきた3つボタンとは違う、2つボタン。アメリカ製・ウォーターベリーのメタルボタン。豪華に総裏!

いよいよこれで金属ボタンのブレザーは終わりです。既製品として販売するには、私が許せる金額ではなくなってしまったので。


昔々、私が子供のころはまだまだMade in USAの服はたくさんありました。それが徐々に減っていった理由。今まさに、自分がMade in JAPANが無くなっていくのを目の当たりにしています。

作れないのではなく、作っても多くの人が買える値段で無くなってしまう。必然的に、作れなくなってしまう。


私が24の時、勤め先の会長が「果たしてジーンズが2万もして買う人は居るのか?」と私に聞かれました。

「どんなに高くても買ってくれる人はいるでしょう!」とその時は答えてましたが、今は会長の心配もわかります。どんなに良い物でも、常識外れに高かったらそれを「工場で作れる量」にして販売するのは難しい。


ブレザー、自分用にどの色を買うか、悩み中です。



Youtubeでも解説してます。

後半のミリタリーパンツの部分、今回はピー音じゃなくて、消されています。言って良いと思うのだけど・・・バズもマッコイも、大好きなんで。


WORKERSのスウェット

 


WORKERSのスウェット生地。

別注で編んでもらっていて、表7/中30/裏30。

がちがちに詰めて編んでさらに起毛。綿100でここまでしっかりしたスウェット生地、既製品ではどうしても見つからずに編んでもらいました。

最初にこの生地を作ったのが2016年。もう9年も前。
当時は、まだタイトフィッティング気味で、この生地を活かす型紙が作れず。結果、売れ行きが悪く3年でフェードアウト。



素材は抜群、形崩れしない、でもしなやか。分厚くて暖かい。

2022年の秋冬に再チャレンジ。現代の、ある程度ゆとりのあるサイズ感にしてみると・・・売れた!!!

さらに、2023年に後付けパーカーを作って大好評で今に至る・・・という品番です。

写真は今年のフルジップカーカー。袖口にかわいいWワッペンも追加。
フルジップ、最初のチャレンジの時も作りました。が、とにかく袖が今からすると細い。

一枚で着るなら細い袖もすっきり見えて良いのですが、シャツの上に着ようとすると着づらい。

そこで、令和最新版は袖全体を太く。特に、肘あたりを太くすることでシャツの上に着やすく、パターンを変更しました。


こうやって、何回かトライして継続して作れる=ある程度の数が売れるようになる品番もあれば、何回やってもダメというものもあります。

FCニットやハイゲージニット、あのあたりは工夫しても中々難しかったです。


WORKERSも法人化して早15年目。製品の販売を始めたときからだと19年になります。

毎回、展示会サンプルが出来上がると本当に嬉しい。それが一堂に並ぶ展示会の光景、半年頑張ってよかった!と感じます。

でも、自分としては

「あの品番は継続して作れるところまで持っていけなかった」

「この品番は、今の世の中では価格が高くなりすぎて作れなくなってしまった」

と、悔しかった記憶もたくさん。スウェットはそんな悔しさから再チャレンジして、望外の結果が出た、私にとって思い出深い品番。

という事で、来年は最後の砦、スウェットパンツをやってみよう!と型紙をまさに今、ひいいています。果たして、思った通りの物が作れるか?試行錯誤が続きます。

普段の恰好

 






今日は

-Lounge Jacket, Corduroy(数年前、ちょっと着丈長めでクラシックだった時代の)

-6 Button BD, Blue Mykonos

-801 XH, Buckle Back

801XHがタックインならベルト無しで落ちない。しばらく穿いていれば伸びるので、またベルトも必要になりますが。

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シャツ、ジャケット、ジーンズ・チノパン・軍パン。それに革靴。冬になるとほぼこんな格好。革靴はスエード系が好き。ジーンズやコーデュロイにはスエードが良く似合います。冬の雰囲気にも合うし。



今日は、午前中に資源回収が来てくれたので、上着をカバーオールに変えて作業手伝ってきました。

再現写真。

私にとって、自分の作る服は本当に「仕事用」。私自身がWORKERで、型紙もひけば、出荷もすれば、出荷の後の段ボール掃除もあり。

色々な仕事にちょっと上着を変えれば対応できる。そんなユーティリティさがWORKERSの服には欲しいのです。

いや、別にカバーオール着てデスクワークが出来ないとは言いません。でも、今もこれ打ちながら、カバーオール着ていますが袖口のボタンが引っかかって邪魔です。やっぱり、デスクワークには、タックボタンよりベタな糸付けボタンのほうが合う。

自分で着て、使って。そこから感じたことをまた次作る服に活かしたい。そんなことを毎日考えながら、服を作っています。

37_801XH_はいてみました

 




37_801XH、さっそくはいています。

レギュラーの801より少しまた上が深い、ワタリが広い、裾幅が広い。

「少し」で、以前作った大戦風801よりは細い。

この微妙な加減が私には大事で、以前作ったものはカバーオール着て草刈りにはバッチリのですが、普段、私がするシャツ+ジャケットといった格好にはちょっと太かった。

ということで、今回の37_801XHはシルエットを微調整しました。

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また上がちょっと深い分、私でもぎりぎり38がはいって、タックインすればベルトもしてもしなくても落ちないぐらい。

バックシンチ、切った部分がどんな風になるかな?と思いましたが、ベルトがちょっと重なってよい感じ。

これが、サスペンダーボタンがあるとベルトができない。

サスペンダーボタン無し、シンチ有という37だから出来る組み合わせ。

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これから冬なので毎日履いて、来年の展示会のころにはどんな色になっているか?

今回は久しぶりに、洗いの回数減らしてメリハリある色落ちにしてみようか。

30年経っても同じような事を悩んでいます。

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このベルトは、Tim Hardyというイギリスでブライドルレザー系を使って作られている人のもの。

私は39インチとか、変なサイズなので日本では中々既製品が見つけられず、オーダーで作ってもらっています。

裏面(床面)がとてもきれいな革だったので

「表裏逆にして作ってほしい!」とお願いしました。昔のマルジェラがやっていたエルメスのエトリヴィエールの真似です。

作ってもらうと・・・う~ん、良い。

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床面使いができる革、原厚がかなりありそれをすいて使わないとダメ。

革の銀面に近いところで繊維がしまっていないと毛羽のように繊維くずが出てします。

元が、かなり厚みがある革のようで、床面とは言え、ばっちり繊維がしまっている。

うっすら出た毛羽が使い込むと寝ていって、銀面とも床面とも言えない、登山靴のスエードが使い込まれたみたいな風合いになっていきます。


801XH Buckle Back、シンチ切りの儀式

 


いつかはやってみたいと思っていたシンチ切り。実は人生初?でやってみました。



いざやるとなると、どの程度シンチベルトを残すかに悩む悩む。
あまりギリギリを切ると解れてステッチ部分までボロボロになってしまいそうだし。

考えて、8ミリぐらいステッチから余裕を残して切ってみました。
これなら。洗って徐々に解れてちょうどよいかな?

次に悩むのがこのまま穿くか?一回あらって少しほつれさせるか?
とりあえずは、このまま穿いてみます。今回は裾上げもしないで、かなり太めのロールアップではいてみます。

新しいジーンズ穿くのは、いくつになっても楽しい。今回はどんな色落ちするのかな?

本当に、知らない人が見たら
「なんでわざわざ金具がついたジーパンはいて切る?あげくにほつれ具合???」
となるでしょう。

でも、こういう「どうでも良いこと」を楽しめるのが、人生の豊かさとか幸せなのではないかな?と、最近しみじみ思います。平和じゃないとこんなこと楽しめないし。なんだかんだ言って、日本は平和で良い国だなとも。話が飛躍しますが。

801XH Buckle Back、販売中です。ぜひ、この冬の一本に!

Field Shirt, Chambray





https://e-workers.stores.jp/items/68dfb5cc91832576e3239b90


 今日の恰好は

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Field Shirt, Chambray

Border Long Sleeve

801XH Jeans(見えないけど)

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やっと、何着ても暑くない時期が来ました。ロンTで朝でかけようとしたら寒かったのでその辺にあった羽織りもの。

今日はField Shirtことマーパットブラウス。

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5オンスでも、ポケットあり、ひじ当てあり、生地が重なっている分普通のシャツより分厚い。アウターとして使うのにちょうどよい。ちょっと前まではシャツがアウター替わりだったのに、この数日で季節が進みました。

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これが、またあと数度下がるごとに、8オンス・10オンス・13オンス。綿からウールに・・・と着るものが変わっていきます。私は温度変化に対応して色々作りたくなってしまうし、着たくなってしまう。

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夏でもA-2、夏こそA-2!ぐらいの気合があった若かりし頃は違い、その時々の気候に合った、暑くもない、寒くもない、窮屈でもないしだらしなくもない。でもちょっと、どこか面白い、デザインが少しだけ入っている。そんな服を作りたいなと思い毎日、パターンひいたり、ネームやボタンをデザインしたりしています。


801XH Buckle Back/ 青耳と白耳

 





801XH Buckle Back
例の生地屋さんが、またもや「やってしまった」ロットにより耳色違うバージョン。

青耳版、白耳版をStoresに分けてアップしました。


ビンテージが同じ品番で、耳色が違う個体があるのか、理由が一つわかりました。
もちろん、色糸の堅牢度が悪くて色が落ちてしまう、そもそも実は違う仕様の生地を使っていた・・・というのもあったでしょうが、やっぱり昔も間違いはあったはずです。

ただ、良い面もあって、デニムは「同じ規格」でもロットにより微妙に色が違う。
縫製していて「傷があった」など、「裁ち替え」という、生地を切りなおす事があります。
そんな時に、耳色が違うと絶対に違うロットを混ぜない。

実際、工場さんでは、ロットだけでなく「反物の番号」まで管理して裁ち替えの時は、出来る限り同じ反で裁断しなおすようにしています。

ビンテージの「前後ろ/左右で色が違う」とか「耳色が違う」はそういう管理をしていなったために出てしまったイレギュラーのケースが多いと思います。