TCBさんが着るWORKERS





岡山展示会は明日からですが、近所を通ったTCB・井上さんが立ち寄ってくれました。

-

今日は、WORKERSのフットボールT・ブラック。今年、彼の誕生日か?その近辺?にプレゼントしたもの。

ちゃんと着てくれて、「もう少し着丈が短いと合わせやすいかな」とご意見もいただいたので、次回はそのあたり修正しています。

-

試着したのは、TCBにはラインナップにないテーラード系。中がフットボール、イーグルにチェーン。

下は、TCBの505BKBKにスーパーソールという、WORKERSでは考え付かない組み合わせ。でも、それがこの人には似あう。

-

WORKERSの服は、「こう着なくてはいけない」とならないよう、なるべく「どんな合わせでも、その人の雰囲気が引き立つ服」を目指して作ってきました。

それがある程度、形になってきているなと心強くなりました。

展示会前は、本当に不安半分、期待半分(いや、不安8割・期待2割か)なので、着てくれてかっこいいのを見せてくれると勇気が湧いてきます。

井上さん、展示会ご来場ありがとうございました。オーダーしてね!



-

The Okayama exhibition starts tomorrow, but Mr. Inoue from TCB stopped by when he was passing through the neighborhood.

-

Today, he wore the WORKERS Football T-shirt in black. I gave it to him as a present around his birthday this year, or thereabouts.

He wore it properly and gave me some feedback: “It might be easier to coordinate if the body length were a bit shorter.” So, we'll make adjustments in that area for the next version.

-

He tried on tailored styles not in TCB's lineup. Inside: Football, Eagle with chain.

Bottom: TCB's 505BKBK with Super Sole – a combination WORKERS would never have thought of. But it suits him perfectly.

-

With WORKERS clothing, we've aimed to create pieces that don't dictate “how you must wear them,” but rather clothes that enhance the wearer's vibe no matter how they're styled.

Seeing that vision take shape to some extent is really encouraging.

Before the show, I was honestly half anxious, half hopeful (or maybe 80% anxious, 20% hopeful), so seeing someone wear it and look cool gives me courage.

Mr. Inoue, thank you for coming to the show. Place your order!


インスタライブのご案内

 



WORKERお取り扱い店、Citronさんのアカウントで展示会インスタライブを行います。
9/2(火曜日)午後6時から
前回5時で早すぎて見られないというご意見多数でしたので、6時にしました。

後1週間!展示会は何回やっても緊張します。
作ったものが、うまくお客様に伝わって良いなと思ってもらえるか。
こちらから伝えるだけじゃなくて、反応を見て、次の製造に活かす意味もあり。

普段、実際に製品をお見せして反応を確かめられることがほとんどないので、私にとって、良い時間でもありつつ「試験」みたいな感覚でもあるのです。

期待(これは絶対良いって言っても得るだろう
喜び(着てもらって、これはかっこいいって言ってもらえた時
不安(量産工場さんが問題なく作れるぐらいの数が注文つくだろうか?
心配(注文ついたとして、作って納品まで問題何もないだろうか?

もう、本当に喜怒哀楽入り混じった感情が展示会です。
そんな展示会の雰囲気、ぜひインスタライブでご覧ください。

Blue PaleとBlue Mykonosの比較










WORKERS別注のスーピマ×コンパクト糸オックス。
来期のModified 6ボタンBDで色の比較をお見せします。
-
「ブルーは百色あんねんで!」じゃないですが、確かに同じようで違うブルーはたくさんあります。
「生地をその色に染める」のではなく、「糸を複数の色に染めて、組み合わせでグラデーションを作る」のが、Blue PaleとBlye Mykonosの違い。
-
Blue PaleとBlue Mykonos、経糸(タテ)は同じ色に染めています。Blue Paleは緯糸(ヨコ)を白い糸で織る。Blue Mykonosは緯糸(ヨコ)を、経糸(タテ)とも違う、薄っすらブルーに染めた糸で織る。
-
ブルー×白、ブルー×薄いブルー。生地に織りあがり、人の目で見ると違うブルーに見える・・・という仕組み。
-
この「多種多様なブルー」というアイデアに気づいたのはドイツのペリンガー社というタンナー。
某フランスの高級皮革鞄・小物ブランドの一部の革をなめしているのでも有名。
そこで、その某ブランドは特注の「色」があり、その色レシピはエクスクルーシブで他には数年間は出せないという契約なんだという話を聞きました。
さらに、そのレシピを記録したバインダーもあり、そこにブルーが何百、グレーが何百と並んでいました。
-
あれから数年。「オックスったら、無地は白とブルーで、そこで違いなんてどう出したらよいんだよ!」と自分で悩んでいて思い出したのです。
ブルーはいっぱいあるのだと。
-
そこで、生地屋さんに頼んで、1つの経糸(タテ)ブルーに対し、トーン違いのブルーを緯糸(ヨコ)に何色か打ってみる。その中から「これ」と選んで織ってもらいました。その選ぶわずかな間とは言え織機を止めるのですが、それもOKしてくれて、本当にありがたい生地屋さんです。高瀬さん、ありがとう!
-
色名、最初は「ライトブルー」「ディープブルー」とか考えましたが、どうも紛らわしい。そこで、また某ブランドを見ると、色をイメージに置き換えている。ブルーならジーンブルーやスカイ。ということで、濃い目のほうはミコノス島の空や海で、ブルーミコノスとしてみました。もちろん行ったことはありません。イメージです。イメージを膨らませる、ある意味妄想が私のクリエーションです。


--------------------------------------------------

WORKERS custom-made Supima × compact yarn oxford.
We will show you a color comparison in next season's Modified 6-button BD.
-
 “Blue comes in a hundred shades,” famouse Japanese TV Show star said that.
The difference between Blue Pale and Blue Mykonos lies in the fact that “the fabric is not dyed in that color,” but rather “the yarn is dyed in multiple colors and combined to create a gradient.”
-
Blue Pale and Blue Mykonos have the same color for the warp (vertical) threads. Blue Pale uses white threads for the weft (horizontal) threads. Blue Mykonos uses threads dyed in a light blue color, different from the warp threads, for the weft (horizontal) threads.
-
Blue × white, blue × light blue. When woven into the fabric, they appear as different shades of blue to the human eye... that's the mechanism.
-
This idea of “diverse blues” was first noticed by Perlinger, a German tannery.
They are also famous for tanning leather for a certain French luxury leather goods brand.
Apparently, that brand has a custom color, and the color recipe is exclusive
Additionally, there was a binder containing the recipe, with hundreds of blues and hundreds of grays listed.
-
Several years later, I was struggling with the question, “When it comes to oxford fabric, solid colors are either white or blue. How can I create a difference?” That's when I remembered.
There are so many shades of blue.
-
So, I asked the fabric shop to try weaving a fabric with one blue warp thread and several different shades of blue weft threads. From those, I selected the one I liked best. Even though stopping the loom for that brief moment was a hassle, they agreed to do it, and I'm truly grateful to them. Thank you, Takase-san!
-
For the color names, I initially considered “Light Blue” or “Deep Blue,” but they seemed confusing. Then, looking at another brand, I noticed they replaced colors with images. For blue, they used “Jean Blue” or “Sky.” So, for the darker shade, I imagined the sky and sea of Mykonos Island and named it “Blue Mykonos.” Of course, I've never been there—it's just an image. Expanding on images, in a way, is my form of creativity.

Baker Pants, Trace MIL-838-D, 10296 Reversed Sateen








Sサイズは在庫有・販売中

https://e-workers.stores.jp/items/68561e3a1ef430c4aee809ac



 まだまだ暑いですが、5オンス系のFWP TrousersやSummer Trousersに飽きて今日はベーカー。

Trace MIL-838-Dというビンテージの型紙ほぼドンズバ。

生地は10オンスぐらいのいわゆる「ベーカーの目の粗い」バックサテン。

懐かしの、15年ぐらい前にWORKERS企画(規格までは当時作れず、ミルスペック持って行って、生地屋さんと一緒に解読しました)でスタートした生地。

-

ベーカーは繰り返し作っているのですが、毎年ジワジワ値段が上がる。先日、うちのモデルの彼も「最近、腰裏のベーカーは2万切りほんとにないですよ!」なんて言ってました。

-

そういえば、昨日うちの大家さんから「え!WORKERSさんって日本で洋服作ってるんですか!!!」と言われました。

うちが服を企画してるというのはわかっておられたようですが、まさか、岡山の近辺で作っているとは思っていなかったようで。

それ聞いたときに、WORKERSは知らない、ただの「ベーカー」として探している方には、どこで作っているというのは明示しないといけないよなと思いました。

次回から、製品詳細のどこかに書くようにします。

-

という事で、WORKERSは全部日本製。もちろん、ワタや一部の糸、生地、ボタンは海外製もあります。

自分自身「MADE IN JAPAN」を安っぽいセールスポイントにしたくないのでわざわざは書かないできましたが、そろそろ書いた方が良いのかも。

悩ましい。



TCBさんの真似して、うちはRYOさんが居ないのでDEEP Lで翻訳かけてみました。

大家さんがファンキーで面白い!


It's still hot, but I'm tired of 5-ounce FWP Trousers and Summer Trousers, so today I'm wearing Baker.

It's a vintage pattern called Trace MIL-838-D, which is almost exactly the same.

The fabric is a 10-ounce Cotton Reversed Sateen.

It's a nostalgic fabric that we started using about 15 years ago as a WORKERS project (we couldn't make the specifications at the time, so we took the mil-spec to a fabric store and deciphered them together).

-

We make Baker pants repeatedly, but the price goes up little by little every year. The other day, one of our models said, “These days, you can't find Baker pants for less than 20,000 yen!”

-

Speaking of which, yesterday our landlord said, “What! WORKERS makes clothes in Japan?!”

He knew that we were planning clothes, but he had no idea that we were making them in the Okayama area.

When I heard that, I realized that we need to clearly indicate where we make our clothes for people who don't know WORKERS and are just looking for “Baker” clothes.

From now on, I will write it somewhere in the product details.

-

So, all WORKERS products are made in Japan. Of course, some of the cotton, thread, fabric, and buttons are made overseas.

I didn't want to make “MADE IN JAPAN” a cheap selling point, so I didn't bother to write it, but maybe it's time I did.

It's a difficult decision.

WORKERS 2026SS カタログ・ルック

毎度、早すぎる来年の春夏・カタログとルックのご案内です。

我ながら早すぎるとは思うのですが、今から準備してやっと来年の1-4月に納品が出来るのです。
服作るのは、生地を用意し、パターンをグレード(サイズごとに大きくしたり・小さくしたり)し、部品を用意。これで初めて縫製工場さんが動き出し、裁断して縫って、検査して。ボタンを打ったり・つけて。物によって洗って、また検査して、仕上げして。

この工程自体は、WORKERSだろうと、ユニクロだろうと、ブルネロクチネリだろうと。
価格の違いはあれど、まったく変わりません。

WORKERSの場合、やたら部品の種類が違ったり、そういう手間はありますが、ユニクロは一型何百万枚作るのだから、また違ったプレッシャーや苦労があるでしょう。


一時期「シーナウ・バイナウ(See now, buy now)」なんて試みもありましたが、やっぱり難しい。

超短納期で納める仕組みが、よくよく調べてみたらほぼ出来上がった製品の在庫をメーカーではなく、そこから依頼を受けてる商社が持ってたり。まぁ、WORKERSだって生地屋さん(あるいみ商社さん)がある程度、在庫を持ってくれているからやれているので、商社さん悪人論は間違いです。


言いたいことは「服を作るのは時間がかかるし、多くの人・会社・組織」の分業やいろいろな持ち合いで行われているという事です。

だからWORKERSは、お客様に早く見てもらって、欲しいのか・要らないのか。そこを知ったうえで、出来るだけ、誰も欲しくない、無駄で最後は捨てられるものを作りたくないのです。

私の都合で申し訳ないとは思いますが、こうしないと、これからの世の中、あらゆるリソースが持たないとも考えています。


メーカーとして選んでもらえるかは、まず物ありきですが、そこから先、「ものの根本的な考え方」「イデオロギー」が支持してもらえるか否かだと思います。

今これを読んでいる方にも「WORKERSって色々考えてるんだな」という人もいれば「グダグダとうるさいな、大したものも作らんのに」という方もいるでしょう。

選ぶのはお客様です。私は、物の説明だけでなく、考え方含めて明示していくしかないので、今後も、こういうかた~い内容もたまに書いていきます。

マドラスのスイングトップ、超かわいいでしょ!みたいな感覚と合わせて、そのどっちもがWORKERSなのです。







カタログPDF
https://firestorage.jp/download/76d31875c3273f53f91f387222b80cec0bf89af8


ルックPDF
https://firestorage.jp/download/aa42b6d4aed6ac54197c1ad018376adb8d6177c8


ウェブ上にも、製品一覧とルックはアップしています。

https://www.e-workers.net/store/2026ss.html

https://www.e-workers.net/store/2026sslook.html

Lot 802 Slim Tapered Jeans, 最終生産受注のご案内

 

802 Slim Tapered Jeans、生産終了に伴い、最終生産分の受注を行います。

受注期間は8/22(金曜日)まで。納品は11月下旬の予定です。

https://e-workers.stores.jp/items/5f68262c8f2ebd087199411c


WORKERS、生地というか、糸(ワタ)から別注で始めた定番ジーンズ。
長年、ストレートの801、スリムの802と二本立てで製造してきました。

が、昨今のセルビッジ大ブームにより、生地の手配がままならず。
今、生地発注すると、納期2027年(再来年)が当たり前の状況です。

生地の手配が限られる=製造数が限られる。実際、802もほとんど在庫が無い状態で1年近く経ってしまいました。

そこで、ラインナップを来年からは801・ストレートのみに絞り、802・スリムは今回の生産をもって定番のラインナップから外します。

「もう一度802はきたいな」

「WORKERSの801はいてるから、802もはいてみたい」

というお客様はぜひ、ご予約いただけますようお願いいたします。


ジャケットスタイルに良く似合う細身のストレート。現CITRONさん、当時Freeportのカリスマ店長、長沼さんが履いてくださったり・・・





ルボナーの松本さんも802が好きでずっとはきこんでくれました。





8月 Delivery

 







WORKERS、8月製品、納品しました。
製品詳細

今月、個人的には857ブラック。生機ブラックのサード。
ベースのシルエットはファーストで、デザインがサード。かつ、生地も生機なので、ねじれるは縮むは。

自分用を注文していたので着てみると・・・いいじゃないか!!!
という事で、暑い中室内で着てしまいました。(真夏にGジャン着ているTCB井上さんの気持ちがわかる)




いい、本当にいい。着やすいし、大げさじゃないし。
今回は生機・未防縮なので、一応、ルールにのっとってシルバーボタン。これも、カッパー(銅色)とちょっと違って、これはこれで落ち着いた感じ。

中に着た2PLY T Regularも丈がちょうど良いので合わせやすかったです。

そんな今月の納品は在庫もあります。


まずは857・サードを着てみましたが、今回はLounge Jacketも自分用を作っているので、まだ着用するとどんな感じか、次回お伝えします。