WORKERS、2025年トートバッグ第三段。
デラックストート。
サイズは幅34/奥行16/高さ31。いわゆるMサイズ。持ち手は短く、手持ちのみ。
ロングハンドルを考えましたが、ハンドル幅が狭いので、いくら長くしても窮屈。という事で、手持ちのショートハンドルのみ。
外ポケットもつけようかと思いましたが、やはりハンドルとハンドルの幅が狭い。ここに無理やり付けてもちょっとポケットとして使い勝手が悪いので、最終的に無し。
身頃に対し配色になったハンドル。テープの上に、底と同じ生地を縫い付けています。
ここも2本針のミシンで、生地の左右を折りながら、かつテープの真ん中に乗るように。
設備命!という事で、今回も北関東の工場さんまで行ってきました。
もちろん、日本製です。
やっぱり、こういう部分はいくら見本を見てもらっても、自分で説明しないと気が済まない。
脇の部分、互い違いになるように生地端を折って縫う。これが、バッグ本体の骨になり、中に何も入っていない状態でも自立します。
本体は6号帆布。オンス換算、18.9オンス。
底と、テープに乗る部分は11号帆布。オンス換算、12オンス。
ボディは本家より若干軽いか??ただ、そもそも、日本のJIS規格の帆布と、本家の帆布(ダック)は規格が違うので完璧に同じものを作ろうとすると、おそらく、糸から作らないと出来ません。
以前、某Dリバー風のオックスを生地屋さんと開発したときも、日本ではまず流通していない番手の糸でした。
おそらく、アメリカはテックス、日本は番手。規格が違うので、日本では定番の番手糸がアメリカのTEXには無い。また、アメリカで定番のTEXが日本の番手ではない・・・といった事情があるようです。
結局、Dリバー風は、生地屋さんのスケールメリットで「端番手」と呼ばれる、変わった番手の糸から作りました。
今回のトートバッグ、本家と全く同じにしたいのではなく、「日本の規格で、本家に迫る、場合によっては越えた部分もあるものを作りたい」のです。
ステッチのきれいさは完全に本家を越えていると思います。さすが、日本の縫製工場。
生地の目も綺麗。テープはしなやかで持ちやすい。
ただ、本家は本家で、生地や部品の粗っぽさ、タフさ。縫製なんか「壊れなければ良い」というラフさ。それはそれで、味わいです。
国が違えば、仕上がりも違う。その違いをぜひご覧ください。

