あけましておめでとうございます

年が明けても相変わらずサンプル作成中
ぱっと見、意味不明の見取り図
くっつけ方がポイントのマウンパ

あけましておめでとうございます。
さっそく、サンプルの2回目に取りかかっています。

何回も作った事のあるサンプルなら一回で終わることがほとんどですが、まったくの新型はファーストサンプルがあり、セカンドがあり。
下手すると、ファーストの前に自分で部分縫いしたりもするので時間がかかります。

年末年始は、細野晴臣年表を読みながら過ごしていました。
hosono archaeology
過去の年表とそれにまつわる様々な著述を参照有でまとめている素晴らしいサイトです。

で、最近のインタビューも読んでいて
https://www.barneys.co.jp/culture/new-york-story-by-haruomi-hosono.html
「20世紀に構築された音楽のスタイル、ポップスの伝統みたいなものがあるから、それをとことん掘り下げた上で自分たちの創意工夫を積み重ねていけたら、伝統が未来に繋がっていくのではないでしょうか」

にグッときました。
自分でも漠然と考えていること。古い服を調べて、実際に出来る限り手に取って、着て、時には解体して。これが掘り下げるですね。
そのうえで、それをそのまま作るのは習作でこれも大事だと思います。今はそこから少し進んで、自分なりの創意工夫を少しづつ加えて居る段階だと思います。

掘り下げるは、服の場合古い現物を見るというだけでなく、現代の製造現場を見る事も、自分があこがれたアメリカに行って今の何かを取り入れる事も、すべてが「掘り下げる」です。

どうしても、自分で企画して、型紙をひいてというと、目の前の製造以外の部分を掘り下げる時間が減りがちです。
私自身、この10年で服を形にすることは上手くなりましたが、それ以外の部分。もっと「これがどうしても作りたい!」とか、「これってなんだろう?もっと知りたい!」とか思う部分は、WORKERSを始める前の10年のストックがかなりの割合だったように感じます。

今年は、少し企画のペースを落として、自分の好きな物をまた一段掘り下げて、自分の中に新しい芽生えがあるようにしようと思います。と言っても枯れ始めた感性では、それが中々難しいのも事実ですし、製造の掘り下げも重要でまた楽しくもあるので、そちらもおろそかに出来ず。難しい時間配分を迫られています。