小ジーンズ実験・途中経過

18SS Lt Mt Parka + Lot 802 Washed 30 times(Sample)

小ジーンズ実験、じみ~に続けています。
せっかく色落ちサンプルが出来たので、18SSのルック写真にも使ってみました。わざとくるぶし丈で上げて洗いこんでみたのですが・・・ちょっと短かったですね。裾のウネウネが良くわかり、脇の捻じれ・ミミのパッカリングも良く出ています。夏らしくて良いですが、リアルにはちょっと短いな~。



平置きするとこんな感じです。
こすったり、ひげをつけたりはしないで、本当にただ、水洗い30回・天日乾燥10回・その後はガス乾燥機で20回。

実験でわかったのは、脇割り、腰回りの色落ち。バックの巻き縫いのパッカリングや裾の色落ちは穿き方よりは縫い方で出るのだなということ。
縫い代の取り方、ミシンの使い方、二本針なら巾、脇割りなら地縫いの糸の太さ・目の粗さ等々。
普通に洗って・乾燥しての繰り返しでも、ここまで立体感が出ています。
個人的には、ヒゲだハチノスだよりも「色と各所に出る濃淡」が好きなので、このジーンズ自分用サイズも洗ってはこうかなと思います。
30回洗って30回乾燥機はコスト度外視すぎるので自分ではくには良いですが、製品にはできないな~なんて見ながら考えていました。

同じ生地を使って洗いを変えた比較

水で洗うだけでこれだけインディゴは色が落ちていきます。
乾燥機にかけたか、かけないかはアタリのでぐあいに明確な差が出ます。
脇のボコボコ、巻き縫いのパッカリング、これを出したいのであれば乾燥機はかけた方が出ます。

WORKERSのデニムは、昔リアルにどう作っていたかな?を想像して仕様を決めました。
染色は合成インディゴ100%。染め回数も極普通、濃くも無く・薄くも無く。もっと、黒っぽくするにために下染めをする方法もあるのですが、それもしないで。青!青~い色です。
結果、中庸としか言いようが無いごく普通のジーンズになりました。

ジーンズ、レプリカジーンズはじめ、海外のプレミアムジーンズというか、「ジーンズアパレル」メーカーの製品もありますが、どれもエッジがあるというか、一目で「それ」とわかる味付けがされています。
WORKERSのジーンズは、そういう味付けが無い、いわば「ごはん」みたいなジーンズです。
ベーシックを極めて行ったら、結果こうなりました。

何と合わせても美味しい、毎日食べても飽きない。
わざわざ「今日、米食べに行こう!」とはなりませんよね。地味だけど、人生通してみれば何となく毎日食べていた、着ていた。
そんな一本を目指していたみたいです、結果として。