知ってて話さないのか、そもそも知らないから話しようもないのか

展示会が迫ってきました。

昔ほど、展示会の時に取扱店さんにこまか~い話はしないようになりましたが(先方も、見たいもの、選びたいものあって来て時間も限られているので)それでも、自分の中には、話したいことというか、試行錯誤した事とかいろいろあります。(中にはあんまりない品番もあると言えばあるかな?)

販売店さんから
「最近のお客様はあくまで全体のイメージの問題で細かい話をすると敬遠されることがある」と聞いたことがあります。

確かに、情報過多の世の中。ある意味「売らんがな」の為の情報もあるので、そういうものはお客様も聞いていて辟易している部分はあると思います。
でも私は思うのです。だからと言って、知ることをやめてしまってはいけない。特にメーカーやったり、お店やってる人は。
知ったうえで、それをどこでどう使うかが問題。

この人はこういう事を知りたいだろうな、とか。自分もこの人にだったら、ああいう事を伝えたいとか。
その伝える為の元になるのは、展示会で見る事だったり、作ってる人とのちょっとした会話だったり。そういう部分から、それぞれの方が持ち帰る物だと思います。う~ん、エラそう!

ブログもカタログも同じで「文章なんて誰も読まないよ」と言われる事、多々あります。確かに、インスタグラムみたいにビジュアルでバッと目に飛び込んでくる方が目に触れやすい側面はある。でも、やっぱり文章でしっかり書くと、後でふとした時にそれに触れ、受ける側に残る量が全然違うと思うのです。

何でこんなことを最近思うかというと・・・


最近大瀧詠一にはまってるからです。
この人ほど文章やら資料が残ってる人も珍しい。
音楽やるのは、レコード作るだけが能じゃないっていうのも、あながち間違いじゃないなと感じるぐらい。

洋服で言えば、Stifelも資料が残っていたから、かなり精密にウォバッシュを最初作る事が出来た。やはり文章なり、インタビュー、資料、なんでもよいのですが、ビジュアルだけに頼らない、真の意味での「情報」は必要だと思います。

ビジュアル情報あふれる現代は、真の意味の「情報」は隠れて見えづらくなっているように感じます。そんな真の情報得がてら展示会にご来場いただけることをお待ちしております。(要するに、時間作って見て、話しに来てね~というお話でした)