ホワイトデニムのできるまで1


ホワイトトラウザーズじゃなくてホワイトデニムなのが17SSのポイント。
ちょっとトラウザーより表面がデコボコしてラフ。

17SSの素材、一番思い入れがあるのはやっぱりホワイトデニムです。
元々、WORKERSでは糸というか、綿(ワタ)からデニムを作りました。その時に出来た糸があり、それを使ってホワイトデニムを・・・というのがアイデアです。

普通「インディゴ染めにくらべれば白くするんだから簡単&安いだろう」と思ったら大間違い。インディゴ染めはロープ染色、大量に染めないといけないかわりにある程度コストは抑えられます。


糸から作ってます。
やっぱり自然なムラの米綿100糸、これがベーシックなジーンズの糸だから。

ロープ染めは、大量に染まる。でもその分、コストはある程度抑えられる。

さて、では今回のホワイトデニム。そもそも、糸は生成りで真っ白ではありません。ということはホワイトデニムを作るには糸を白く染めるというか、「晒す」という工程があります。

先に生成りの生地を作ってから、生地で白くする(生地晒し)という方法もありますが、そこはデニムと同じ考え方で「糸で色をつけて、それを織る」
さらに、デニムと同じで「タテ糸は色がついていてヨコ糸は糸本来の色のまま」

だから、裏から見るとヨコ糸が多く見えて生成りがかって見える。
耳部分の表と色の違いがわかります。
こうすれば、真っ白はちょっと・・・でも生成り過ぎても粗野すぎる。そんな合間を取った良いバランスの色味に。さらに、穿きこめばヨコ糸の色が若干ですが、白に近づいていくので経年変化も楽しめる。

では、この糸を白くする染めは・・・誌幅が尽きたので残りは明日!