Work in progress, 整理



早くも17SSの生地を考えています。
上の表は過去使った生地、また使おうかと検討した生地の規格書を一覧にしたもの。

WORKERSの物作り、初期は「ひたすらこのオリジナルの雰囲気を出すにはどうしたらよいか?」でした。その過程で「糸の太さ、形状、綿の種類、打ち込み本数、目付(オンス)」といった事を考えるようになりました。

で、徐々に「ひたすらレプリカ」だけではなくなってきて、次の段階へ。
その段階では、まずパターンをデータで管理するようになりました。

自社でCADを入れた段階で、パターンの各部寸法と、その結果出来上がったサンプルの見た目・着心地を一覧化しました。

たとえば、Lot819、ファーストサンプルの膝はパターン寸何センチ、これがきついのか、ゆるいのかとか、そういうことを一覧化していきました。結果、2013年頃から、単純にオリジナルのシルエットに近い・修正というレベルではなく「自分がこの製品をどんなシルエットに持っていきたいのか」を過去のデータから類推・サンプル作りにデータとして活かせるようになりました。


そして、このデータ収集が今生地にフィードバックされつつあります。
今までも「オンス」や「生地種類」ではある程度管理してきましたが、今回はもう一歩踏み込んで。糸の太さ、そもそもの紡績方法も含めてデータを整理しています。

糸いとつでも、リング・空紡、コーマ、カード、コンパクト。単一綿使っているか、等々。これらを情報として出すというよりは、「自分が良いなと感じたあの風合いの原因はどこにあるか」を突き止めようとしているのです。
一覧を作るとそれが見えてくる。以前、「自分はこの肘寸法が今のベストか」とかつかんだ、あれと同じ感覚です。

やはり、私の服つくりはどこまで行ってもおたくっぽいというか何というか。
天職?だとは思いたいです(信じてます)が、もし、服が売れなくなったらこのやり方をほかに使ってみたいなとも思います。うどん、粉と水と作り方と。出汁の素材・取り方。こんなものも試行錯誤してデータ化してやったら面白いだろうなと。