Prisoner Coat, M-65 Mod, EZ Baker, etc...






10月納品予定の製品を受注開始しました。
http://www.e-workers.net/store/201510/top.htm



シャツは起毛素材、レギュラーカラーと地味すぎる1枚。
正直、趣味だけで作ってしまいました。冬場、オックスやシャンブレーでも良いのですが、何かもう少し起毛して暖かいシャツが着たい。それもコットンで首回りの肌触りが良い物。
ということで、トップ(綿)染めのビエラで。さらに、BDにすればもう少し一般的に受け入れられるかな・・・と思いつつ、どこか「普通な物」が着たい気持ちを優先してレギュラーカラーにしてしまいました。

その分、先日のブログのように細かな襟の修正など、いつも以上に細部に気を使って型紙・仕様を作っています。





ネルは生地を作ってもらった物。地味かつ、実は起毛していないのでネルというよりはツイルなのですが。古着好きな方にはおなじみの、ヘビーネルよりもっと前の時代の地味ネルがイメージです。ただ、あれそのまま作ろうとすると色泣き(色移り)したり、いろいろ問題もあるので、あくまで落ちた後のイメージで最初から色を出してもらいました。




M-65、フード、ウェストスピンドル、裾のスピンドル、これらをオミット。
襟にはコーデュロイを張ってマフラー替わりに。昨年、アメリカ取材の時にWeather Comfort Jacketを着て行ったのですが、乗り継ぎのシカゴで足止めされ寒いこと寒い事。メンフィスもこれまた朝晩は非常に寒い!
そんな時、チンストラップを止めると襟のコーデュロイがマフラー替わりに成って暖かかったのです。その時の経験から、このM-65でも襟の肌側にコーデュロイを張っています。

シャツ+M-65、シャツ+セーター+M-65。
もう一つ、中にフードスウェットも。M-65自体がフードを取ってしまっているのでフードフードに成りません。

コートというよりはジャケットのサイズ感。
ジャケットの上に着るのであれば1サイズ上げてもらった方が良いです。



こちらも久しぶりに登場のPrisoner Coat。
以前作ったものは、がちがちのウール。つっていて見栄えが良く、確かに着ても暖かいのですが鎧のようでもありました。
そこで、今回はより「服」らしく。しなやかなメルトンに。
こちらもシャツ+セーター。シェットランドセーターだけでなく、アランセーターぐらいもいける少しゆったり目のサイズにしています。
袖裏にキュプラを使っているので、多少厚みのあるセーターを着ても着心地が悪くないと思います。

Climbing Baker改めEZ Baker。
若いころは「ゴムパンなんかはくか!男だったらハイウェストにダブルピンのベルトだ!!!」とか言っていましたが、やはり便利さには勝てません。
でも、便利だからと言って「素材もナイロンで、軽くて」とか「ストレッチ入りで」まで行かないのがWORKERSらしさ。
ウェスト調節がゴムである以外は、ベーシックな素材、仕様を心がけています。
ベーカーでおなじみのオリーブ系バックサテンも良いですが、画像の、綿の段階で杢(グレー調)を作ったバックサテン。これも反染のグレーとは違う色合いが魅力。


フィッシングポーチは昨年からお願いしている大阪の工場さん。
最初、かなり強いカーブがパイピングでうまく巻けるかお互い心配だったのですが、実際工場のミシンを見せてもらうと針送りや総合送りといった急カーブパイピングで必須の物を持っておられたので大丈夫だろうと。実際、上がってみると見事しっかり奥までくわえて綺麗に縫えています。
四つ割れのスナップ、厚みの不足するところにはレザーのパッキン。
使い込むと風合いの変化するパラフィン帆布。