今日の恰好。旧作も着れてしまって新作が売れるか不安なWORKERS

 今日の恰好。
*Band Collar Shirt, Blue End on end(2018SS)
*FWP Trousers, Ecru Linen(2021SS)
*Yuketen Canoe Moc








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Band Collarは最初、アンドフェブさんから「この長さ、どうやって着るかな~と考えてるとき、お客さんが試着してポケットに手を入れてぐるっと回った時に(ああ、こういう事か)とわかりました」と言ってもらえた丈&脇の切り上がり。古着はタックインするためにこういうシルエットだったのを、現代の別の着方で新しい見え方になる。こういう部分が楽しいです。
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FWP Trousersは一度着たら夏は他をはけなくなる涼しさ。昨日、うちの奥様が「えーなー、涼しそうだなー」というので昨年のサンプルを売りつけたところ
「あんた、こんな楽なズボンはいてたんか!ずりーな!」と言ってました。ずりーって。ウェストに軍パンでおなじみのバックルがありベルト無しで穿けるのも楽なところ。
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旧作も着れてしまって新作が売れるか不安なWORKERS。過去作った服も気に入ってボロくなるまで着てしまいます。結果、最近作ったものは試着程度で中々着られない。
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もっと、「今年はビッグシルエット!」とか「何年の何々をモデルに作って、これは限定何着!」とかすれば売りやすいのだろうなと思います。が、自分も40代半ば。そういうの向いていない。長く着られる服を作りたい・・・とやってるうちに我ながら長く着れる服になってしまいました。
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一口に「長く着れる服」といっても最初は中々難しい。古着に寄せすぎて、ちょっとデイリーウエアには厳しい部分があったり。時代性を取り入れすぎて、妙にタイトだったりルーズすぎたり。グレーディングもアメリカ製の現物見過ぎて妙に首が細すぎたり。
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このあたり、何回も作って・着てを繰り返すうちに「このぐらいがバランス良いな」という勘所見つかってきます。結果、4年経っても着れる服になってしまうのです。自分自身、着る側としても、作る側としても「良し!」と思いますが、「売る」事を考えるとこれで良いのかは難しい問題。もう少し、単価を上げれば良いのでしょうがそれもしたくないし・・・悩みは尽きない。