今日の恰好





最近、通勤と仕事中で上着を変えてます。

仕事中は、今年の春作った、Summer Jacketの8 oz Navy Chino。
今日はサンプル作っていたのでメジャー首からかけつつ、ポケットにはペンやらなんやら入っています。

で、通勤は上着を10オンスのGジャンに変えて。
さらに本日はバイクだったので802ブラック。細身のジーンズのほうが裾がバタバタしないのでバイクには使いやすい。いつもは折っている裾もおろして長めにして。

中に着ているのは3PLY Sweat Shirt
生地は3PLY、形はリブ付きのスウェット。いわゆるロンTですが、ちょっとスウェットっぽく袖口も締まるのでインナーに使いやすい。このシリーズは良さが伝わりにくい。

Gジャンの中にスウェット着るのは、もうこれから時期は暑い。かといってTシャツだと寒い。そんな時にスウェットのように見えてロンTならちょうどよいのですが・・・探すと無いけど、そもそも探さないと無いという事はあまりにニッチなのでしょうね。





靴はVANSのVaultという、ちょっと前に作られていたもの。紐をゴムに変えてバイク用にしてます。おかげで、甲は変色してきました。
一応、Goretexなので多少は防水透湿もあるのか?雨の時にはいてないのでよくわかりませんが。

バイク乗るとき、普段はALDENのジョージブーツですが、そればっかりだと飽きるのでスニーカーで何かよさそうなものか無いか探したときに見つけたもの。甲が薄くて、シフトの下に入れやすいもの。Jordanの9とか10あたりもよさそうだなと思いつつ、まだ使っていません。本当は、甲に鉄キャップが入っていたほうが良いのでしょうが。

ラッパと卸売りの話

 



11月納期のDeluxe Shirt、展示会サンプルはプルオーバーだけでしたが量産は前開きバージョンも作ることにしました。

それに伴い、前開き部分を縫うための金具をミシン屋さんに依頼していたのが出来上がったので引き取り。よく「ラッパ」と通称で呼んでいる金具。

はるか昔は、縫製工場さんが生産効率をよくするために作っていました。メーカーはいまいち、そんなものがあるともわからずパタンナーがパターンひいて、ラッパがあるだないだで良く揉めました。パタンナーさんからすれば「指示と1ミリ違う!広い!」とか言われて、工場からすれば「金具がこの幅なんだから!!」みたいなもめごとです。

余りにバカバカしいので、縫製工場時代には「部分縫い」と呼ばれる、この針幅・この金具でこういう風に縫えます、という見本をA4の厚紙に張り付けたものを作ったりしていました。

で、私は金具も作って支給。どうしてもこの幅じゃないとデザイン的にNGとか、強度的にNGとかあるので。わずか100枚、200枚。折って縫っても良いのでしょうが、昔の服と「同じ」じゃないと嫌な部分なので。

この金具がそれなりに良いお値段でこのタイプは5万以上します。昔は、この金具代が払えるか?にじまり、同じような価格のネームだったり、ちょっとお高い別注の紙袋代だったり。そういうものが来月払えるかな?払っちゃったら先大丈夫かな?とか心配しながら仕事してました。


で、ここから卸売りの話。本来卸売りは「ボリュームディスカウント」だから、「ある程度の量を買ってもらったら定価より安く売るので商売してください」が原則。その量を通称「ミニマム」と呼びます。枚数で指定するメーカーもいれば、金額で指定するメーカーもいます。

WORKERSの卸売りはこの「ミニマム」は設定していません。

私自身が、さっきの数万の金具、数万のネーム買うのすら悩むところからのスタートだったから、最初に「買いたいけれど買えない」気持ちがわかるからです。私自身、ほんのわずかしか買わないのに売ってくれた生地屋さん、部品屋さんにお世話になったし。(でも最初金額が少ないうちは現金で買ってましたし、今でも新規で取引してもらう仕入れ先さんは現金ですが)


ただ、誤解してもらいたくないのが、「ミニマム」が無いから、いくらでも仕入れられるという意味ではありません。あくまで「一緒に少しづつでも大きくなって、ある程度の規模になろうね」という事。逆に「大量に買うから安くして」も聞きませんし、大量に買う人でも断るときもありますし。人として対等にお付き合いできるのが第一なので。

カッコつけたメーカーの「わかってくれるお店さんに(お店は売れるものをわかる・わからないから先の問題もある)」とか「ある程度面で見せないとうちの製品は伝わらないで(君のメーカーが売れる製品作れれば自然とお店はいっぱい仕入れる)」とかそんなこと言う気はありません。

WORKERS 7月デリバリー製品詳細

 








7月デリバリー予定製品、詳細をアップしました。

・いつもBand Collar Shirtを作っている原型で襟型をRound Collarに変えて
・新型、Field Shirt。ミリタリーの現行ブラウスがモデル。オリジナルは迷彩のみのところを無地で
・Officer Trousers。今季はSlim(裾18センチ)とRegular(裾21センチ) 来月登場のLounge Jacketとセットアップ

https://www.e-workers.net/store/202507/top.html


毎度おなじみ、こよなくさんのYoutubeまとめも作ってもらいました!結構、手間=費用かかってるのでじっくりご覧ください。


今日の恰好

 おなじみ、在庫もなければ再生産もしないのに、過去に作った服着て、よく出来てるなと喜ぶ投稿です。




-Harrington Jacket, Navy Linen
-Modifeid BD, Chambray
-Lot 801XH
-New Balance 1500

全身ネイビーの人になってしまいました。

昨年かな?作ったリネンのハリントンジャケット。今日は日中25度にもなるというので着るものに困り。さすがに朝は何か羽織ろうと思い見つけたのがこのジャケット。軽く洗って、去年は試しに着ただけでした。う~ん、我ながらよくできている。

昨日、例のようにインスタをぼ~っと見ているとストライプのオックス?ポプリン?シャツ生地で作られたハリントンというか、スイングトップというかを見つけました。ファスナーはビスロン。ブルックスのMade in USAネームがついているのはちょっと出来すぎ。現物見ないと、本物かネーム後付けかはわかりませんが、アイデアとしてはとても良い。


私はもう少し熱くなってくると、朝、オックスのシャツを着てくるのに前をはだけたり、最後は脱いだり。要するに、オックスのシャツをジャケット替わりにするようになります。

だったら、素材はオックスでブルゾン作れば、こんな使い勝手の良いものはないんでないか?さらに、マドラスやパッチワークマドラスもどうだろう???と想像?妄想?は続きます。ただ、世の中にあまり無いのを見ると、オックスで作るとびみょ~な感じになるのだろうか?


たいてい「なんでこのアイデア誰もやってないんだよ!」というものを作るとびみょ~になります。過去も誰かが作ったのでしょうが、微妙だったから売れなかった。物が残っていないというパターンがほとんど。

それでも、せっかく「これはいいんじゃない?」というアイデアが出来たらやってみる。大滝詠一の福生45スタジオ時代の心意義。まぁ、たいていアイデア倒れなのですが、それでもやってみたからわかったよで、やる前から負けること考える馬鹿がいるか!なわけです。

26SSの生地作り

 


たたき台の生地を見ながら生地規格検討中・・・


あんまりたくさん頼むので消える担当者



家では絶対に飲ませてもらえない深煎りマンデリン飲みながら規格考えました


25FWのオーダーありがとうございました。売れた!でも、これからその分の仕入れ(911カレラが2台買えるぐらい)が先に来るのでお金は用意しておきます。
そんな状況なのに、売れれば「もっと作りたい生地がある!!!」とまた、サンプル用の生地を発注してきました。

考えているのが、一見、柄がよくわからないヘリンボン。洗って色が落ちてくると徐々に柄が見えてくる。

これが組み合わせが無限にあり

・そもそものヘリンボンを2/1、3/1どっちの綾にするか
・ヘリンボンの太さ
・経糸・緯糸の太さの組み合わせ
・緯糸に生成り糸なのか、色糸を使うのか。色糸ならトップ糸か染糸か。

最終的に、どの風合いが良いのか、一口には判断がつきません。
たたき台の生地を色々見比べながら、結局
経糸(タテ)3種類
緯糸(ヨコ)2種類

都合6種類の着分を依頼してきました。これだけでも、それなりに費用はかかります。でも、自分でやっぱり見てみたい。どんな生地になるか知りたい。知的好奇心には勝てず。

昔は、こういう生地の規格(この糸にあれを組み合わせればどうなるんだろう?)とか、想像がつきませんでした。だから、ビンテージなり現行品なり、なんでもよいから形になっているものを集めまくって、ある部分は真似したり、「もう少しこうならな」という部分は変えてみたり。そうやって、形になった服を元に「企画」、そしてそこから実際に糸や染の「規格」を考えていました。

だんだん、物を作った経験も増え、自分の知識も増え。それも知識が単に学校で習ったのではなく、「こういう生地でこの形を作ったら、良かった、悪かった」とか、経験から来る知識が増えました。
そこから、「だったら次はこうしてみたい」「こうしたらどうなるんだ?」というアイデアが出てきます。

一時期より、古着や、現行の既製品を買わなくなった・見なくなった理由がこれ。同じお金使うなら、レアな古着を買って、それをコピーするよりも、自分の中から出てくるアイデアを形にしてみたい。生地の試作や、形の試作にお金かけてます。


本当はこうやってかけたお金を、製品の原価に割りこまないといけないのかもしれません。が、別にお客様から「やって」と言われて新しい生地作ってるわけではなく、こちらが勝手にやってるわけで。だったら、その開発費まで買ってくれる人に持ってくれ!というのはどうなのか?と思ってしまうので、私は、生地の開発費は量産単価に入れていません。
半分趣味みたいな仕事なので、1シーズンに一つ、二つはこういう研究品番も作りたいのです。

3月Delivery/展示会ご報告

 






3月納品製品、納品しました。
まだ寒いので着られるまではもう少し。自分用も作っているので袋から出して試着はしますが・・・寒い!!!今日も結局、真冬の恰好でした。


そして、展示会、ご来場、お買い上げ、オーダー、ありがとうございました。
卸先様のご発注は前年越えで、次回もいろいろ製品を企画できそうです。

が、ご発注が多いということは生地・縫製は今まで以上に金額が行くので、今から、夏を乗り切るために資金繰りも大事。まぁ、当座貸越口座があるので大丈夫なのですが(信用金庫さん、WORKERSを信用して口座を作ってくれてありがとうございます)

春夏の製造がまだ少し残っているので、そちらの納期・品質管理をしつつ、秋冬の準備。生地は今のところばっちり。あとはパターン。そして、次の春夏のサンプル企画。

気持ちはもう2026春夏。早速、あれも作りたい、これも作りたい。バッグも作りたい。今さっき、レザーのポーチも作れないかな~とか考えだしてしまうし。我ながら、なんでこんなに色々作りたいのかは謎です。本能?やれるうちにやりたい?生きている証?

まぁ、物が好きなのでしょうね、我ながら。いまだに「なんかいいものないかな」と探して、買うなり、作るなりする自分。

ただ、あんまり増やすと管理がしきれなくなるので、そこは企画段階で「本当にやりたいのはどれか」「やらないといけない品番はどれか」と優先順位つけて、無理無い範囲内で進めていきます。


昔、勤めていたころ、限界突破を狙ってくるようないわゆるデザイナーズブランドさんの仕事の進め方が苦手でした。どう考えても一人のパタンナーがやる限界を超えたパターン数。結果、企画が遅れ、生地が工場に届けばその日のうちに縫って出荷。それでも間に合わなければ、夜行バスで持って行ったこともありました。

勤めですから、文句は言いませんでしたが、「自分はこういう余裕の無いモノ作りはしない」と誓いました。さらには、こういう「明日までに」みたいなサンプルのせいでWORKERSのサンプルがいつまでも上がらない事もありました。そういうこともあって、最近なお、苦手(というかさすがに腹が立ちます)です。段取り8割。段取りが悪いのを、工場に押し付けてくるようなメーカーは、自分たちのスケジュール・リソース管理能力がないだけ。それを、「ぎりぎりまで粘って」みたいな美談にするのは間違っています。

Goatskin Double Sport Jacket

 






https://www.e-workers.net/store/202506/top.html

昨年・一昨年と好評だったゴートスキンスポーツジャケット。

今年はデザインと革を変えて。

デザインはフロントがダブル、背面は前回同様、切り替えがたくさん入った豪華仕様。これが、単純に豪華なだけでなくアクションプリーツで動きやすさにも一役買っています。

革、今回もゴートスキンの渋鞣し。ベースは茶色で仕上げを黒ですが、前回と違うのが仕上げ。水性仕上げ材をハンド(手)で塗ることで、

・渋鞣しなのに驚きのしなやかさ
・ベースの鞣しの茶色が微妙に見えそうな黒
・弱点、水をつけて思いっきり布でこするとどうしても多少色落ちする

前回は仕上げがエアブラシ+薄いとはいえラッカー系を吹いていました。水でぬれても色がほぼ落ちない。表面にコーティングがあるような状態です。
ただ、その替わり手触りが硬い。その硬い革を徐々に柔らかくしていく楽しさもありますが、私は、渋鞣しでも動きやすい=柔らかいほうが良い。

ということで、今回は作成をお願いしている革の仕入れから縫製をお願いしているKさんがなんと手。手で仕上げになりました。(難しすぎて、工場に断られた疑惑がありますが)

 

今回もシルエットはある程度ゆったり。シャツ+ジョンスメなら楽勝。シェットランド系のセーター、HARLEYの1PLY(昔で言えばEVEREST)ぐらいなら着られるようにゆとりをつけています。。

受注期間は、本日より2025年3月10日いっぱいとなります。
今回はいつもと違い、クレジットカードでの予約時決済になります。
フォームよりご注文いただきましたら、こちらから決済ページを改めてお送りいたします。

ただ、高額なので試着しないと決められないと思います。
そこで 3/8-9、お昼12時よりPM5時まで、レンタルスペースさくら中目黒(目黒区中目黒2丁目5−28)にて試着・現地での予約販売も行います。
サンプルは38/42サイズですが、布で作った試着サンプル40サイズもご用意しております。
現地でのご試着時、袖丈のプラス/マイナスは無料で行います。

完成は9月中旬〜下旬予定です。