discharge printing



すでに来年の生地を作り出します。

WORKERSと言えば抜染。Wabashにはじまり、ポルカドット、ストライプ、モールスキン、最近では花柄は抜染+着色(着抜)という手法で作りました。

今までは、古着でも有名な柄が多かったですが、今回はもう単純にハギレで見て好きになってしまった柄を作ります。

手前に写っているチェッカー+ドット/ストライプ+スペードも良いのですが、ここは独断で、ストライプ+雪の結晶風六角形で行こうと思いつつまだ悩んでいます・・・はたしてどの柄にしようか・・・



目の前の受注、プロモーションもしながら、来年の事、はたまたアウトドアウェアやミリタリーといったジャンルの勉強&それを見て感じる事。
単純に「これってかっこいい!」とか「おもしろい!」と、心が躍るのをひろいあげて製品作りにつなげられると、自分なりに良いものが出来るのかなぁと感じています。

で、そんな「感じる元」が今日また届きました。


日本人でも胸張って「友人」と呼べる人が多くない私にとって、たぶん世界で一番の友人、ジムさんから荷物が届きました。

http://www.jachristensen-maker.com/index.html

ビンテージの生地で彼が作ったネクタイ、そして写真、生地スワッチなどなど・・・

こういうのを見ると、やはりワクワクしてきます。正直、ニーズを考えるとワークウェアやカバーオールばっかり作っている訳にはいかないのですが見るとどうしても作りたくなります。

写真も素晴らしく、太いチンストラップがついたWabashをさらにピッチを広くした生地で作ったジャケット、ストライプ生地のオーバーオールなどなど・・・来年の春夏では、また一つカバーオールを作ってみよう!という気にさせてくれます。

WORKERSやっていて良かったのが、こういう出会いがあった事です。
ふと、20年前を考えると、当時好きだったKRAFTWERKにしろYMOにしろ、高校生にとって周りで話が合う人はいません。せいぜい、雑誌クアントを通じて知り合った人と電話するぐらいがせいぜい。

そう考えると、今は好きな事を自分から発すれば、世界中、誰とでもそれを共有できる良い時代です。
たまに「WORKERSってなんで普通じゃない方法で企画メーカーになれたのですか?」と後輩や銀行さんからも聞かれるのですが、私のおたくっぽい気質と、デジカメ、ebay、ホームページとかいわゆるIT技術が結びついたからだと思います。

今から10年前でも、10年先でも難しい、非常に良い時代に私は生まれたと感謝せざるをえません。

6月更新製品 撮影中


昨日は6月更新予定製品をあらためてモデルに着せて撮影しました。
素材も、色も違う製品をまとめて着て撮影するので中々色が合いません。

特に、一部の色、コーデュロイのグレー、ウールのカーキ(緑)、綿のカーキ(緑)などは、撮っただけでは全く色が合わないので修正をかけます。

うちのモニタ上ではだいぶ現物に近い色になっていますが、これまたiphoneなど違う端末で見れば色は違って見えます。
アナログディスプレイだった時代に比べればだいぶ安定はしてきていると思いますが。







ということで、6月の更新をどうぞお楽しみに!と5 Catsも申しております。

American Traditional


Outdoorから今度はアメリカントラッドへ。
これまた、いつか買おうと思っていた資料をまとめ買いして、年代ごとにアドを並べ替えます。

時代ごとの雰囲気だったり、形の変遷をつかめれば!と思いやってみるのですが、実は「1920年代はこれでしょ!」というほどの変化ってあまりないのです。

わずかに、丈、シェイプ、ラペル幅などは変わっているようですが。

単純に見て楽しい、そして自分でも服を作るときに「こういう宣伝とかラインナップの仕方があるのか!」と勉強にもなります。

それにしても、この手の服もオーダーメイド以上に「既成服」をメインにすえるあたりがアメリカ的。どう考えても、オーダーのほうが余分な製品在庫もいらなそうですが、そこを大量のサイズと補正でなんとかしてしまう。そして、それを実現するための規模。

アメリカ的やり方というのは、それがワークウェアだろうと、ドレスウェアだろうと背骨が同じように感じます。量と規模。
結果出来上がる物にしろ、広告にしろ「アメリカ的」としか言いようの無い足跡を残してきました。

私はそんな足跡をアドや実物からたどるのが好きなのです。
ただ、そろそろまた、現地に今を調べにいきたいなぁという思いがつのりつつあります。

Zipper Gear



昨日、家に帰ってからふとそういえば・・・と思い手に取ったZipper Gear。
もちろん、この特許も触れられていました。

http://zippergear.com/

Full Gearに続く青田さんのジッパー研究本。
ジッパーを軸にしているので、ワークウェア、スポーツウェア、ハンティング、飛行服(フライングジャケット)などなど、さまざまな服、そして特許もかなり広範囲にわたりふれられています。

調べ物(服の年代特定や、特徴的な服の特許情報)をするのには、かなり役に立ちます。

ジッパーがついていれば、少なくともそのジッパーが作られたよりは後に服は作られてことになるので年代特定がやりやすいのですね。

前回のFull Gearは本当に「資料!」という感じでしたが、今回のZipper Gearは資料+読み物としても非常に面白いものになっています。お値段は若干はりますが、読むたびに「あ~、これもふれられてる!」と発見があり面白いです。

最後のほうに、舞台衣装、パース、人形型の小物入れ、ゴルフバッグなどなど、だーいぶいっちゃってるコレクションも見られます。それも、ジッパーという背骨があるからこそなのですが・・・やっぱり、だいぶきてます。

HETTRICK再び



http://www.e-workers.net/outdoorclothing/jacket_american/7.htm



ふと、「ハンティングジャケットの元祖ってどこなんだ???」と思い立ち、調べているうちにHETTRICKの特許が出てきました。

そういえば、実物を紹介したときにちゃんと調べていませんでした。
特徴的な、フックで止める獲物ポケットの特許です。

Drybak、Duxbak、HETTRICKといったところから調べ始めています。
典型的な、左胸ポケットが二重。腰にダブルのポケット、背面にゲームポケットといった、あのデザインを作ったのはどこの誰なのか?FILSONも作ってるし、あのデザインはよっぽどメジャーだったのでしょう。

モンゴメリーワードカタログには、1926には登場していなかったのに1928-29にはしっかりと登場しています。



1900-1920年代の終わりごろだろうな、とは思うのですが、その年代の資料が不足しています。
また、せっかく持っている方にあった時も、今まではワーク、ワークだったのでハンティングはさっぱり目に入っていませんでした。

今年は研究開発はあまり予算をかけられないので、しばらくはお金かけずに出来る調べ物をしてみようと思います。

Delivery, May






お待たせいたしました、5月納品製品、本日出荷いたします。
下記販売店様でもお取扱予定です。
お取扱いただく品番は店舗様ごとに違いますので、お問い合わせいただくか、WORKERSまでお問い合わせください。探されている製品を取り扱われる予定の店舗様をご紹介いたします。


北海道
Dempsey Clothing
札幌市中央区南3条西1丁目12-19 エルムビル2F #203
011-219-7355
関東
Junky Style
東京都墨田区両国4-37-6 中ビル1F
03-3631-8121
SUPER MAX
東京都町田市森野1-37-8 今村ビル1F
042-722-3204
Rhythm
神奈川県横浜市西区南幸2-10-4望月ビル1F
045-412-6488
Mr OLDMAN
群馬県前橋市南町3-48-9
027-289-0153
東海
Spiral
静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1385
053-925-6001
HI-DEE'S
静岡県沼津市新宿町7-1
055-925-5857
BLISSWEAR CLOTHING
静岡県静岡市葵区鷹匠1丁目4-1-1F
054-653-4750
GREAT
愛知県名古屋市中区大須 4-1-6
052-241-7567
Cell Number Eight
愛知県名古屋市中区栄3-20-14 住吉ビル2F
052-242-3888
北陸
SUGAR VALLEY
新潟県長岡市城内町2-6-29
0258-38-6252
CARGO
富山県富山市山室27
076-422-5755
近畿
Uncle John
和歌山県和歌山市狐島601 シマハイツ1F
073-460-9727
pastime
京都府京都市中京区海老屋町324岡本ビル1F
075-708-5443
Move Clothing
滋賀県彦根市中央町1−8
0749-24-9981
ERUPTION
兵庫県西宮市門戸荘17-64
0798-52-0880
TAKE OFF
兵庫県神戸市須磨区前池町3丁目4-1 ビバタウン板宿内1F
078-735-0820
中国
ROOSTER
広島県広島市中区吉島西1-1-4
082-245-1045
四国
gage
香川県高松市御坊町1-15東側
087-823-6766
INSIST-STACK
愛媛県松山市三番町2-3-5 CIEL BL'D 2F
089-947-5446
九州
TURRET 14
福岡県北九州市小倉北区馬借1-3-20-201
093-551-2775
gigile
熊本県熊本市西梶尾町451-1西嶋第2ビル102
096-245-3866
GOOD NEIGHBORS
鹿児島県鹿児島市住吉町7-1
099-801-8114
United States
INVENTORY Newyork Store
12 Extra Place, New York, NY, USA
+1 (212) 420 8900
Canada
INVENTORY Vancouver Store
45 Powell St., Vancouver, BC
V6A 1E9 Canada
+1 (604) 568 5889

Days, 革すき、小判ポンチ、帽子、KRAFTWERK


展示会集計も終わり、出張へ。
目的は、革すき屋さんに相談&お久しぶりのご挨拶。
Deck Vestの穴あけ道具の調達。(去年のがちょっと小さくて量産が大変だったので)
そして、来季に向けて帽子の背景をリサーチに。

写真は革すきやさん。今後、円安で革の値段が上がるので、今、各メーカーさんとも一斉に革の仕入れ&製品の備蓄を始めているそうで忙しいそうです。
で、クルーザーバッグのパーツ革すきを相談したのですが、まったく問題なし。

先割れリベットの足の長さの関係で、どうしても一部革を薄くするのですが、全体に薄くしてしまうと、厚み調節のベルトがちょっと心もとない感じでした。そこで、リベット打ち部分だけ薄くしてもらう必要があり、相談に来たわけです。

Deck Vestの穴あけ道具は良さそうなのが見つかりましたが、これからテストです。
穴が大きすぎても駄目、小さすぎても駄目。こんなところにもノウハウがあります。ザ製造業(家内制手工業の世界ですが)

最後の帽子。学生時代の友人の同級生がやっている帽子屋さんに連れて行ってもらいました。
製造工程の背景はやはり想像通り岡山。ということで、地名やら業者さんを何件か紹介してもらって帰ってきました。はたして来季に形に成るかは、これからのリサーチ次第。

ただ、私が持って行ったビンテージの帽子を見て、60代ぐらいでしょうか、社長さんが
「20年ぐらい前はこんなの良く日本でも作ってたけど、今ほとんどが海外製に成ったから、素材が見つかるかだよな~」と、毎度よくきく事を言われていました。

海外製でも、私が考える良いもの、私が作れる量と合致すれば良いのですが、中々うまくいかないのが現状です。はたして、国内で良い工場さんは見つかるのか・・・








で、夜はKRAFTWERKのライブへ。No Nukesなどは見にいっていなかったので、いつぶりでしょう?
98年の来日の時は毎日行ったのが昨日の事のように思い出されます。
初日、歌いまくり、のどつぶれまくり。楽しかったなぁ。

そんなKRAFTWERKは相変わらずかつ、進化していました。携帯ならライブ撮影OKというのも、もう、著作権だ何だよりも情報共有を止められないならどんどんやってしまえというKRAFTWERKらしさを感じます。

ライブの映像は一部3D化されていて、とくにアウトバーンが感動的でした。
ライブで涙するのなんかYMOが数年前、HASYMO名義で横浜でやったライブの一曲目、スポーツマン以来。途中からじわ~っと涙が出つつ鳥肌たつアウトバーン。

昔は、演劇見てもライブ見ても、鳥肌が立って興奮して。それが、また新たなやる気につながるのですが、最近は正直、おっさんになったのでそれが中々ありません。

去年は、新橋演舞場で見た猿之助襲名、義経千本桜で最後、源九郎狐が「はや、おさらば!」のセリフが先代猿之助に似すぎていて総毛立つとはまさにこの事か!と感動したぐらいでした。

今年はラッキーにKRAFTWERKでやる気が出たので、また仕事に励みます。