毎回、この時期になると展示会に向けての考えがいろいろ浮かびます。
2017年8月、18SSの製品を目の前にして感じるのは・・・
「服は服」
世の中、売り方・見せ方が大事だ、服にまつわる情報が大事だ、色々意見はありますが、私にとっては「服は服」です。
たとえばシャツ、襟は綺麗に左右対称についているか、羽襟に乗ったステッチは蛇行していないか。前立ての縫い代は十分入っているか。そもそも、型紙のフィット感は機能的かつ、現代的。今の自分が目指す寸法を表現できているか・・・
売り場に並び、さらにお客様が手に取り、買っていただければ尚「服は服」です。どんなに素敵な空間で販売して頂いても、「服」がちゃんとしてなければ、いつかはお客様にガッカリされる。
やっぱり、メーカーがすべき事は品質・価格・納期。これらを守り、向上させる事を工場と一緒に実現していくことだと私は考えます。
一言で言えば
「ちゃんと服を作る」という事。
「皆そこまで細かい所見てないよ、品質にしろ、価格にしろ」と言われたこともあります。私はそうは思いません。それは買う人を馬鹿にしている。お客様に取っては、買った1枚がすべてです。
そのメーカー・ブランド、購入したお店に対する印象は1枚で決まります。
常に今よりもっと良く、完璧には出来ないけれどそれを目指して努力し続ける事が大事ですし、今後もしていきます。