12月分の更新用に撮影をしています。
WORKERSでは、パターン作成から撮影まで、自分でやります。
元々は、単純にコスト削減&時間短縮の為だったのですが、今ではこのやり方がWORKERSらしさの大事な部分ではないかと感じます。というのも・・・
撮影してみるといろいろと気づくことがあります。
今回もこの微妙な襟の収まり具合が気になります。こうなると、撮影は一時中断してパターンメーキングソフトを立ち上げます。
元型はこのような状態。単純に羽襟の後ろ中心を太くしても良いのですが、台襟もわずかに高く感じたので削ります。
台襟を1ミリ削り、羽襟を2ミリ出しました。これだけでもだいぶ良くなると思いますがもう一点、羽襟の周りが若干不足しているので襟が跳ねるように感じました。そこで、次は羽襟の修正に入ります。
わかりやすくするため、ステッチ線等すべて消しています。
羽襟と台襟がくっつく側は今の寸法をキープしないといけません。
そこで、案内線を入れて、少しだけ襟を回転させます。
ちょうど、案内線でV字になった部分、このVの頂点が開店位置です。これで、襟外回りが少しだけ長くなるように修正し、線を描きなおします。
上が修正後。襟周りが半身で1.7ミリ伸びました。重ねて比較してみると・・・
このように、ほんのわずかですが、線が変わっています。
この一連の流れ。本来は
・デザイナーが絵を描く→パタンナーがパターンを作る→サンプルを作成して出来上がりをチェック(デザイナー・パタンナー)→デザイナーもしくはパタンナーが修正指示→パタンナーが修正
これを、撮影やりながらWORKERSの場合、一人でその場でやってしまうわけです。
作業効率が良いかどうかは微妙ですが(撮影・パターン修正と行ったり来たりするから)気付いたことはすぐその場で修正できること。また、単純に人の目で見る以上に「写真」に撮ることで冷静に気付けるのも強みです。
こういう微妙な部分の積み重ねが、一言で「良く出来たカジュアルウェア」を目指すための大事な部分なのだなと、最近になって自分自身で気付きました。
という事で、まだまだ撮影&パターン修正を続けていきます。