才能は無いけれど
今朝起きた瞬間に気がついて昨日帰る前に印刷したパターンを修正。
修正は右側のホール。
「裏側/芯はって99/紐通し」というものです。
実は、昨日帰るまでは縦に71(シャツ穴)を、さらに帯を二枚帯にしようと考えていました。
ただ、帯裏のホールというのは先にあけておかないといけない。
これで、二枚帯をすると位置合わせがとても難しいのです。(帯つけミシンに金具を使って流し込んでいくのですが、裏に成るので見えづらいのです)
なんか良くないなぁ・・・一枚帯にしないとだなぁと考え、とりあえず一枚帯にはして印刷しました。
ただそれでもまだすっきりしません。
そのすっきりしなかった仕様がこれ。
紐通しの向きが縦を向いています。
実は前にこういう仕様をやったことがあって・・・
このウェスト部分の紐通し、これを裏に持ってこようと考えたのです。
ただ、今回は裏に補強テープを張りたくない。
芯は見えない裏にはりますし、最近、薄くても強度がある芯を教えてもらったので、それで試し開けもしてみました。
表地二枚・芯一枚なら強度十分。でも、表地一枚・芯一枚はまだちょっと怖い感じでした。
ずっと悩んだまま一晩を過ごしたようで、朝起きた瞬間、やっとひらめきました。
「ホールをシャツ穴(71)ではなく、99(パンツなどのホールにすれば良い!方向も横にすればスピンドルを通しても抵抗が少ない!」
さらに、表生地に密度の高い生地も使う予定なので、ホールの目を細かくしすぎると生地を切ってしまいます。
そこは、このシートを使って最適な目数を指示しよう。
実は、先日「ワークパンツのショーツを作ろう」と思い立ってからずっと悩んでいたのがこの帯裏の仕様でした。
あれからもう1週間近く悩んでいたことになります。
私自身、服を作る才能?というか、天才的なひらめきとかはありません。
ただ、好きである事、考える事はあきらめないのでこんな風に
「ふっと」(池波正太郎風)
前に進む事もあるのです。一つ壁を越えてしまえば、後は今までの蓄積があるのですんなり仕様が決まります。
これも、池波正太郎の話ですが、小説のある部分から先にどうしても進まなくなる時があったそうです。
そんな時は、その仕事を一時やめて他の仕事にかかったり、気晴らしに映画を見たり、針に行ったり。
表面上は、忘れているように見えても頭の片隅で常に考えていて、ある時、何かのきっかけで
「これだ!」
というきっかけをつかむ。その後は一気呵成に書けるそうです。
服作るのも同じで、デザインにせよ、仕様にせよ、悩む部分というのがあるのです。
そんな時はず~っと悩みながら他の仕事をします。
そうすると、何かのきっかけで良いアイデアが出るものなのです。
小説に比べると、だいぶ物質的な話ではありますが、私は同じものを勝手に感じています。