現在、WORKERSでは受注から約二カ月後納品で納期を設定しています。
今までは、これを大きく遅れる事はなく製品を納める事が出来ていました。
ただ、これが徐々に厳しくなってきています。
一言でいえば、工場の空きスペースが無く、仕事を投入した瞬間の順番待ちの列が非常に長いということです。
もちろん、「何月何日に投入します」と予定は伝えていますが、それでも、工場はその日まで手を開けて待っているわけにもいかないので、手元にある程度仕事は抱えた状態です。
逆に、ひまでひまで、いつでも空いている工場というのも恐ろしくて仕事をお願いできないのですが。
普通、アパレルメーカーさんは展示会なり、コレクションなりを行い、数か月先の納品予定製品を作ります。
たとえば、コレクションブランドは1月に秋冬物のコレクションを行い、2月から製品を作りだし、8-10月ぐらいに納品という、非常に長いリードタイムで物作りをしています。
WORKERSがあまりにも、産直的というか、今の国産で物を作るにしては厳しいやり方をしていたともいえます。
納期を延ばす、一番簡単な方法は、個人様からの受注を取りやめ、展示会・卸先受注のみとしてしまうことです。
ただ、WORKERSは最初に個人のお客様に買っていただいたのが始まりです。
なので、そこを無くしてしまう事は最後までしたくありません。
次に考えるのが、今の2カ月納期を3カ月に設定すること。
たとえば、9月受注製品は12月納品といった感じです。
ただ、これで困るのが1月に4月納品の製品を受注するので、真冬に半そでを受注することになる訳です。初夏にツイードジャケットとか。
ショップさんで、それが当たり前であれば良いのですが、はたして個人のお客様にそれをして良いものかどうか・・・
自分の腹積もりしては、後者に寄っています。11月末に展示会を行うので、本来の12月受注製品を11月受注に前倒しして、2月納品としてそこから3カ月納期にしていこうと思っています。
WORKERSの製品は、特定のミシン、特定の縫い方、特定の素材と、どれも「ここでないとできない」というものばかりです。いつも、銀行さんからは「仕入先が特定されるのは経営上危険です」とは言われるのですが、そう簡単に仕入先を変えられるような製品が通用する時代でもありません。
では、特定の背景で物を作るには、コストもそうですが、時間をかけざるを得ないというのが結論です。
まだ、本決まりではありませんが、検討中であることをお伝えしておきます。