糸に悩む・・・(半分楽しんでます)
ただいま、春夏製品の量産最終上がりを待ちつつ(これがWORKERSの場合、遅すぎるのですが)秋冬製品の量産を開始しつつ、さらに来春夏製品の企画を開始するという、三つが重なる状態です。
物を企画して、素材を作ってもらって、型紙引いて、サンプル縫って、展示会でオーダーを頂いて、量産してと、なが~いスパンで物が作られているので、それぞれのタイミングが重なる瞬間があるのです。
で、来春夏のカットソーを作る糸についてもっか悩みまくっています。
また、今期とは微妙に混合率を変えたブルー杢を作る予定なのですが、せっかくならその色でTシャツだけでなくスウェットも作ってみたくなりました。
杢グレーのスウェットは良く見ますが、杢ブルーのスウェット、それもとても薄い裏毛の生地でロングスリーブとショートスリーブ・・・妄想が始まります。
「おお!ワタを一緒に作ってそれぞれ別の糸にして作れば良いのだ!そうすれば、少しでもワタを作る量も増えて紡績さんにも良いだろう!」
と考えたのですが、ここで問題が。
来季、天竺(Tシャツ)用は19番、裏毛(スウェット)用は40番もしくは30番と別の番手を考えていました。
となると、ワタを特別な色を作るロットとは別に、糸をそれぞれの番手にするロットというのが存在するのです。
19番糸のほうは、今年の12番よりはちょっと細い。だから少し多めに糸が出来るだろうというのは想像が出来ます。生地に編んでも「このぐらいだろうな」という想像がつきます。要するに、そんなに多くない。
恐ろしいのが40もしくは30番糸。単純に重さで計算すると12番の2.5-3倍以上の長さの糸が出来上がる。さらに、裏毛(スウェット)用は
表糸
中糸
裏糸
が必要で別注糸を使うのは基本表糸だけ。つまり、超大量のスウェット生地が出来てしまう訳です。
もうひとつの案で、中糸にもその別注糸を使う方法もあるのですが、通常、白系の糸を使うよりもこれもコストがかかる。ただ、出来上がりの生地メーターは減るのでこれもありと言えばありかもしれません。
最悪、必要量だけ裏毛を編んで糸の状態で保管し、来秋冬にまたこの糸を使った企画を考えても良いかもしれません。(裏糸を太くして秋冬用にとか)
ともかく、ベストな案を探すため目下、様々な条件で見積もりを出してもらっています。
ありそうで無い物を、でもそれを莫大では無い量で。
難しい面もあるのですが、「だったらこの番手だったら」「度目(目の詰まり具合)を変えれば」と、工夫のし甲斐もあり、メラメラと燃えてきます。