半そでポルカドット、BIGMACワークパンツ、そして画像のLot20薄手バージョン。ヒッコリーのワークトートもあります。
どれも超地味ですが、着やすく、使いやすい物ばかりです。
服を作っていると、どうしても打ちだしの強いもの、イメージの強いものばかり作りたくなります。
が、実際自分が毎日それらを着るかと言えば違います。
そういう、個性の強いものも着ますが、良く手が伸びるのは、
・ごく普通
・どこかに自分好みの少しの工夫や嗜好(やりすぎない事)
・適当な値段
・出来る限り自分の考える「品質の高いもの」
です。難しいのが、単純に最大公約数的な品質・値段のバランスを追い求めれば、ファッションというよりは実用品、ユニクロにせよ、無印良品にせよ、そういう世界になってしまいます。
もちろん、それらの服は非常に良くできていますが、それでは無いのです。
その「それではない」が綿糸での縫製だったり、やたらネームがいろいろあったり、ボタンが三つ穴だったりと。
レプリカ的なやり方、ネームをいろいろつくって、ちょっと笑える感じ。作り方を真似て、昔の物が持つ独特な雰囲気を再現したい、そういった物もありつつ、「今のフィット感」を目指したパターン。
そして、「今着たい素材」
このフィット感というか、各部の寸法、素材も時代と共にかわります。
その、微妙な変化を感じ取って、形にしようと試行錯誤しているわけです。
ある意味、わかりやすい、打ちだしが強い服、アクが強い服よりもずっと難しいのがベーシックな服です。でも、そこにこそ、自分の持つオタク的な気質や、普段から考え、感じ続けている事がじわ~っと投影されているのだと思います。それこそ、「アクが強い服よりも」です。