勉強は続くよ、どこまでも。
ワークウェアにせよ、アウトドアにせよ、私は昔から興味があった、知っていたという訳ではありません。なので、勉強を続けないといけないのです。
何の因果か、ティーンエイジには全く服に興味の無かった私が、服を作る事を仕事にしたのです。
専門学校に行こうと思った時、文化服装学院の先生に一番に言われました。
「あなたは遅すぎる。本当に服が好きな子は小学生のころから文化に入りたくて、高校卒業と同時に来るのです」と。
その時は焦りもし、専門学校に入ってからもその気持ちは残り、一度だけこの道をあきらめかけた事もありました。退学届をもらいに行って、もう一度、お金をため直して3年生に入り直そうと思ったのです。
が、そんなときに同時多発テロが起きました。学校を休んでぼ~っとしていると、テレビでは人がビルから飛び降りていました。その光景を見て「人生どうなるか分からない。ならば、自分のできる方法で前に進むしかない」と思い立ち、もう一度学校へ行きました。
幸い、先生もわかっていて「どうせまた来るだろう」と退学届を預かってくれていました。
ロバートジョンソンが悪魔に魂を売ってギターがうまくなったのと同じように、悪魔に魂売ってでも服に詳しく成りたいのです。
実際魂は売れないので、その代わり、服の神様にお布施を続けるのです。
勉強すると言う事は、服を買い続ける、着続ける、見続ける事。
でも、ただネタ探しに目をギラギラさえると服の神様は逃げてしまうので、楽しむ心を持ち続けながら勉強を続けます。
と言うことで、次回はBallardはちょっと置いておいて、FILSON第二段。たぶんフォレストリークロス?の左右対称ポケットを紹介します。
袖開きに剣ボロがあり、ウールマッキノー以上にシャツ然としています。