10月納品予定製品・締め切りが早いのでフライングアップ

 10月納品予定製品の詳細をアップしました。

今回、工場さんから「縫うの時間かかるから早く職出しして!!!」と言われていているので締め切りが早く7/7いっぱいになります。ということで、本来は7/1にアップするところ、フライングで本日アップしました。

https://www.e-workers.net/store/202410/top.html







今月は


・ベーシックな2ポケットワークシャツ、BIG CAT Work Shirt

・ビンテージを解体、パターンをトレースした M65 Trousers

・厚手コットンセーターシリーズ、ここ数年定番のRaglanと、型紙を調整したCardigan

・L-2シリーズ。今回はグリーン系のL-2Bと、エアフォースブルーのL-2A


というラインナップ。実は、L-2Aのネイビーリブはサンプルを作っていないのでアップしていませんが、ご希望でしたらご注文の際「L-2Aのネイビーリブ!」とご指定ください。


昨日も来年のパンツの工賃を決めに工場さんに行きましたが「くれぐれも軍パン系はこれ以上増やさないでくれ!脇ポケットつけるのが一人一日何枚だから限界で云云かんぬん・・・」と説明されました。

「一人何枚つくならこの工賃ならいけるんじゃないか?」とも思いましたが、まぁ、製造には不確定要素も多いので(思ったよりできた・できない。たいていできない)突っ込まないでおきます。

ちなみに、2025/1/1からまた5%工賃アップだそうです。いい加減、毎回WORKERSで吸収するにも限界があるよなぁと思いながら帰ってきました。


どのアパレルメーカーも買う側に値上げを気づかれたくないからか、できる限り「値段」には触れないようにしてます。でも、私はこれからも服の企画、販売を一生やりたいので「値段」はとても大事。

「作りたいもの(企画)」「品質」「納期」が第一ですが、そのうえで「値段」も企画を進められるか否かの重要な要素です。

どんなに良い物でも、自分が買う側の気持ちになって「う!」となるものは企画を進められません。おのずと、ある程度企画に制限も出てきますが、その制限の中で良いもの作るのがプロです。

服を好きだ、こんなもの作りたい、このぐらいなら買える、という部分は昔から変わらず服を「買う側」の気持ちで。一方、それを適切な品質・納期・値段で作るための技術はちゃんと「プロ」として。

何をもって「プロ」とするのか、基準にもよりますが、やっぱり私は服を作る側としても「プロ」になりたいし、一番(それこそ何が一番かはわかりませんが)になりたいのです。

25春夏サンプル・悩み中

 25春夏のサンプルがだいたい出来上がり撮影中です。

撮影しながら、最終、その製品が量産まで問題なく進められるか検討します。

本日悩んでいるのがペインターパンツ。




本来、このヨークがあるデザインはビンテージで8オンスぐらいのデニムが使われていました。同じ仕様で10オンスのダックを縫ってみると・・・うーん、重なり部分が固すぎてつらい。

最初、工場さんからどうしても糸が切れるから下糸を綿糸からコア(ポリエステルフィラメント糸の周りに綿糸を巻いた、強度&風合いのある糸)に変えさせて!!!と連絡ありました。
で、最初に縫ったブラックは一回目、切れた跡が残っています。



最初から糸を変えてトライしたブラウンは縫えてます。が、やっぱりつらそう。
相当、叩いて薄くして無理やり縫ってる感があります。

ここで悩むのが
「何とか縫えたんだからこのまま行こう!ダックのパンツ作りたいし!」

なのか

「いや、この生地使うなら仕様を変えるか(ヨーク無し)、はたまた生地を変えるか」

悩んで、とりあえず後者でもう2本作ってみます。
来年の春夏には間に合わないかもしれませんが。

ワークウェア、デニム以外のラインナップで、綾織のブラックとかブラウン系をたまに見ます。さすがに、ビンテージの世界でもスペシャル過ぎて持ってないですが、むかーしコレクターさんにPeabody’sとかHEADLIGHTで見せてもらったことがありました。

あれを思い出して「そのうちカバーオールで綾織やってみたいな」とちょうど考えていたので。まずは、ワークパンツでその前哨戦。ただ、ワークパンツはそれこそ、綾織ってめったに見たこと無いのでどんな仕上がりになるのか・・・

同じ綾織でもチノみたいに、細い糸で密に織った10オンスではなく、もっと太い糸でざっくり織った10オンス。生地も平織りのダックよりしなやかだろうし着やすくできるかな?

こうやって、ボツサンプル作ったり、あの生地・この生地ってやってると、本当にコストがかかります。経営的には絶対よろしくないのです。

ただ、WORKERSは経営も考えつつ「この生地でこの仕様・形ならどうだろう?」というトライの気持ちも半分。やっぱり、服が好きなので「この組み合わせを見ていたい!」という気持ちが勝ってしまう事があります。

9月納品予定製品・詳細アップしました

 







https://www.e-workers.net/store/202409/top.html

9月納品予定製品の詳細をアップしました。

今月は

・新型、マルセルラサンスが元ネタのオープンカラーシャツ

・2PLYのTシャツ生地でスウェット風ロンTとカーディガン

・新型、Walcott Jacket。ベント無し、着丈短めの3パッチジャケット

・CAT DAY Coverallを秋冬バージョンで10オンス程度の生地バリエーション

のラインナップ。

今回は我ながらどれも欲しい。着たい。新型はもちろん、2PLYのカーディガンが一番試したい。


着脱ぎがしやすいように、肩幅・袖幅・肘・袖口と、すべての寸法を見直しました。以前のものは細く、すっきりして見えるけれど、着脱ぎが少し手間がかかる。それに対して、今回は

「着るときはスポッと手が袖口まで入り、袖口でフィットする」をもっとうまいこと感じられるようパターンを調整しました。あと、フロントのボタン。少し大きくしたのでこれも、ボタンをはめて・外してがしやすくなってます。

カーディガンは丸首のカットソーより売れません。でも、自分が着るから作ります。ただ、売れないものを毎回というわけにいかないので、今回作ったらしばらく登場しません。(Open Collar Shirtもそうだろうなぁ・・・)


私個人的には、そんなに売れなくても作りづけたいです。なぜなら、そういう品番は市場に出回る数が少ないので、売り切れはしやすい。作ったものがきちっと売り切れて、次も作れるのが一番大事なので。

が、WORKERSはあくまで協力工場さんに生地を作ってもらい、縫ってもらいます。そうなると、あまり売れないもの=スケールメリットが無いもの、は工場さんとしては作りたくないわけです。

ただ、これも難しい問題で、延々、スケールメリット、同じものをたくさん、安く、の方向性だった工場さんは今の時勢では立ち行かない。

適量を、適切なタイミングで作るのが大事。その適量が「メーカーの考える適量」と「製造サイドの考える適量」に乖離があるのが永遠の課題です。