Beginning to finish, Shadow Stripe



本日、シャドーストライプの製品をアップしました。ここまでの長い道のりを。

初めは2007年。ウェストバージニアのStifel社跡を訪ねた時でした。
当時ウォバッシュを作ろうと試行錯誤するなかで、資料を求めてアメリカまで行きました。

その時に写真に収めていたのがこれらの生地。この段階ではシャドウストライプという名前ではなく、RAWHIDE SUITINGと記憶していました。

ただ、正直ウォバッシュやポルカドット、スターストライプといった生地に夢中でこの手の本来織物の杢生地をプリントで表現するものにはそれほど目が行っていませんでした。 


 
 

その後、知人に実物を見せてもらう機会があり特に製品に成った後の独特の雰囲気に魅かれて行きました。
まぁ、難しい事言わないでもとにかくカッコイイのです。

写真は今回借りた製品で上がデッド、下がだいぶ洗いこまれたものです。
正直、私が作った物はどちらにも似ていません。というのも、インディゴは時間が経つだけでどす黒く変化していくからです。

私の作った生地はまだ出来上がって2カ月も経っていないので、赤みが強く紫がかっています。
一口に「インディゴ染め」と言っても色はさまざま。

最初から、上のデッドストックの色に合わせる為に黒い染料を使ってしまう手もあるのですが、それでは昔のアドでもたびたび語られる「Indigo Drill Cloth」になりません。また、数年前に作ったWabashがどす黒い変化を見せ、徐々にビンテージに近い雰囲気に成っているのを見てもインディゴ100%染めがベストと思い、今回もインディゴ100%染めで進行しました。

土台に成る生地、これも様々あったようですが借りた二枚はほぼ同じ。織が粗く、向こうに日が透けて見えるようでそれでいて厚みはある程度ありふっくらしている。
既製品で似た生地を探しましたが見つからず、オリジナルの組織をルーペで確認しながら試し織りを繰り返しました。

最終的に糸番手は10番のムラが少しある糸。それを粗い打ちこみで、超弱テンションで織る事で独特のふわふわした風合いの生地になりました。

その後、この生地をインディゴで染め、表・裏ともに抜染プリントしています。 






生地のストライプ幅、作る製品はこのアドを基に型紙を作りました。
「Shadow Stripe」という生地の名前もこのカタログにあります。

やはりWORKERSの始まりは、一枚のアドから作りあげる製品です。
久しぶりに自分でもそれを楽しむ事が出来ました。

ポケットや襟の大きさなども、ストライプの幅を基に逆算して型紙を作っています。
アド一枚からもフロントのまっすぐなカッティング、見返しのステッチ幅、中心から少し引いてつけられた襟、袖口のまっすぐな見返しなど多くの事がわかります。



そんな工程を経て出来上がった製品。
デッドストックとは雰囲気が違います。経ている年数も違いますし、細かな部分で昔と全く同じとは行っていないのだと思います。
 
それでも、今、出来る限り見本としたオリジナルに近い作り方で完成した生地、そして製品に満足しています。
後は、早くこのジャケットとウェストハイオーバーオールズを着てみたいです。