KANSAI SPECIAL



人生初、新品ミシンを買いました。正直痛いです、金額的には。
でも、品質が上がるので仕方が無いです。金銭的に痛いと言いつつ、非常に喜んでます。だって、カンスペですよ!カンスペ!自分用なら糸も、目数もセッティングしっぱなし。品質が安定します。

思えば、この多本針でルーパーがタテに動くミシンに出会って早8年ぐらいかな?
初めてワークシャツを作ったころには、このミシンがある事を知らず、巻き縫いミシンの針を1本にして無理やり前立てを縫っていました。その一枚は先日、事務所の引越しの時さすがに処分しました。

「これではだめだなぁ」と思って考えていると、工場の通路で使われていないカンスペを見つけました。
一見、パンツ用のカンスペやユニオンと似てるけど・・・糸立てが違う。なんだかいっぱい針がささりそうだぞ・・・

よく見れば、カンスペ、レナウン、いろいろ同じようなミシンがあります。
その中から、見た目も綺麗なカンスペを引っ張り出して縫ったのが最初に作ったワークシャツです。

懐かしい・・・4.2の折り前立て(Z前立て)使って縫ってます。
今回買ったのと比べると、ロゴやらボディの色やら違います。基本の機構は同じです。

このミシン、一時代前は不人気極まりないものでした。メーカーさんの企画が増え、前立て幅やステッチ幅にバリエーションが出ると途端に対応しきれなくなります。
で、通路に置いてあったのですが、その後のワークウェアブームでまた復活してくれました。
復活してくれたのはうれしいのですが、台数があまり用意して無かったので、このミシンの順番待ちになったり、仕様によりやたら太い糸がかかったりして品質が安定しなかったり。

ビンテージは同じものをず~っと縫っていたからこそ、下手うまな何とも言えない味のある縫製なのです。
それを、再現したいならば環境から整えなければと以前から考えていました。具体的には、自分専用のミシンを用意することです。 そんなわけから今回、良い機会と言う事でシャツ縫製の要、前立て縫いミシンを導入したわけです。

いつものシャツ工場に行って調整をして来たのですが、「ミシンよりも人が先にダメになるな~」なんて軽口叩いていました。でもそれは事実で、後5年、10年は今のシャツ工場さんにお願いできてもそこから先は無理です。もう65も近いですから。その時は新しい工場を探すのか、WORKERSでシャツ以外の品番をやめて自分ですべて縫うように変えるのか。
考えても答えはでません。これは、買っていただける製品を作れるかどうかなので、まずは精一杯、このミシンを使って製品を企画していきます。